キーボードを前にすると書くことが出てこない件について

 めちゃくちゃ面白かった本を読んだり、「それは!」というコラムを読んだ後に「私も何か書きたい!」と勢い立つタイプなのですが、いざこうやってiPadに向かいキーボードをオンにすると「……何を書こうとしていたんだっけ?」となってしまいます。
 これが……加齢……??
 最近時折ちらちらと感じる加齢に関してはまた別に書くことにして、「何を書こうとしていたのか」がスコーンと抜けてしまうのは、何かを文字にして表現する前に自分校正が入るようになってしまったからかもしれない、と思いました。
 言いたいことも言えないこんな世の中じゃ〜、という歌詞通り、「言いたいことを言えない」ことって大人になるにつれて増えたような気がします。もちろんそれは他者を傷つけない配慮だったりするのですが、誰かとぶつかることを忌避してしまったりとか、自分の発言で敵を作ってしまったりとか、そういうことに大人になるにつれ敏感になったというか。
 あちらを立てればこちらが立たず、みたいな場面に遭遇する機会も増えて、ああ面倒だなあって思ったりする。
 特に私の場合は、怒らせないようにオブラートにくるんだ物言いをしてしまったり、本心から少しずらしてその人が欲しがっていることを言ってしまうことが多いので、「言いたいことを言えない」ことに敏感になっているというか、ある種コンプレックスみたいになっているのだと思います。
 だから自分の思うがまま、言いたい放題に言いたいことを言えるひとというのは羨ましく見えたりもします。そういうひとも配慮していたりするのだろうけど……、私の目から見ると、という話ね。
 好きなことを好きなように荒ぶるパッションのまま書けるようになるぞ、このnoteで! というのを密かな目標にしている琴蕗なのでした。

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