最近の記事

石ころ(25日目)

職人気質の無愛想なおやじが、めんどくさそうに 「おらよ」っと投げてきたもの。 それは一見、ただの石ころだ。 だけど、よくよく見てみると ものすごく繊細な彫刻がほどこされた美しい玉だ。 まさか、あのおやじが作ったなんて信じられないほどの 丁寧で几帳面な仕事ぶりがうかがえる一品だ。 普通の人は、よく見ないから気が付かない その玉の価値を、おやじの繊細さを。 わかる人にしかわからない。 おやじは、とてもシャイなんだ。 恥ずかしがり屋で照れ屋で正直だから、愛想を振りまけない。 薄

    • うなぎとダンス(24日目)

      今日は丑の日 うなぎを食べた ペロリと一尾  おかわり一杯 おなかいっぱい 胸いっぱい カリンバとともに月夜のダンス 思うままステップと音を刻んで お月様がのぼってくるよ

      • 夏のにおい(23日目)

        日が暮れてから、鴨川の河川敷で楽器を演奏してきた みんなで思い思いに音を奏でる心地よさ 夏休みに入った学生たちの高揚感も相まって 自由と可能性に満ちた夏のにおい ふと見上げると、大きな月が山の陰から顔を出す 黄金色の力強い光に照らされて輝く水面 何かがはじまりそうな夏のにおいを 胸いっぱい吸い込んだら さぁ、どこへ行こう

        • 横文字でごまかさない(22日目)

          ずっと前から気になっていたのだけれど、 日常的に会話や文章のなかで、かなり横文字を使っている。 横文字で表現すると、一見おしゃれでかっこいい。 知的で教養があり、時流をとらえていて、感度が高いような雰囲気を醸し出すことができる。 しかし当の本人が、その横文字の意味をきちんと理解せずに使ったりするから、抽象度が上がりがちだ。 聞いている方は、何となくわかったような気になったり、自尊心が邪魔をして単語の意味を追求せず、ふわっと話を流してしまう。 結局、内容が薄っぺらい。 そうい

        石ころ(25日目)

          インナートリップ(21日目)

          心地のよい白い世界にふわふわと漂っている私 菊の花のような金色の光が広がっていく 三十三間堂の千手観音様のお姿がよぎる 黄色い戦士・・・そう呼びかけられたか 静かな何もない無機質な空間に浮かぶ私 心地よい球体に包まれている感覚 意識を向ければ、全方位に 地平まで伸びる氣のビームを放つことができる 球状のバリアのように氣が駆け巡る シャンパンの泡のように、はじける細胞 生きる喜び 歓喜の舞踏 ~今日のブレスワークにて~

          インナートリップ(21日目)

          音を観る(20日目)

          観音 ~音を観る~ 良い悪いを判断せず、ただ物事を観る ジャッジメントせず、そのものを静かに見つめる 今の瞬間をただ見続ける 水面を見つめるように 水鏡に映る波紋を見つめるように

          音を観る(20日目)

          意識の力(19日目)

          意識の力はすごい。 宇宙エネルギーが入ると自分が設定し、意識を向けるだけで エネルギーが巡る。 そのことを体感し、エネルギーの違いも感じることができて 今日は幸運だった。 宇宙のタネ、どんな風に芽をだしてくれるかな。

          意識の力(19日目)

          感情ダイナミズム(18日目)

          やはり感情が動くというのは、 自分の中に何かがある時だ。 何かがあるから、 反応する、感情が湧き上がる。 自分の中に反応するものがなければ、 何も感じない。ただ流れていく。 良い悪いではなくて、そういうものなんだ。 そのことが、体感でわかってきた。 だからこそ、感情のエネルギーが愛おしい。 これぞ、生きるダイナミズム。 しっかり感じて味わって、 喜びとともに抱きしめよう。

          感情ダイナミズム(18日目)

          ブレンダ(17日目)

          「ビバリーヒルズ高校白書・青春白書」で、ブレンダを演じていた シャナン・ドハーティの訃報を耳にした。 中高生の頃、リアルタイムで夢中になって観ていたビバヒル。 若者の等身大の恋愛模様だけではなく、時にはアメリカの社会問題も交えたストーリーに、当時の私はワクワクしたし、何度も録画を見返したものだ。 今思えば、社会について考えるきっかけにもなった作品だったと思う。 ブレンダは、とびきり美人でかわいくて、意思の強さが宿る魅力的な瞳に、さらさらの髪、情熱的で勇気と行動力のある、強

          ブレンダ(17日目)

          おやすみ(16日目)

          まだ疲れが抜けていない こんな日は早く寝るに限る やることリストは放っておいて ゆっくりおやすみ 明日はきっといい日

          おやすみ(16日目)

          お祭り(15日目)

          今年も祇園祭ごみゼロ大作戦のボランティアに参加してきた。 今年は小雨が降ったり止んだりで、例年より涼しい宵宵山の夜だった。 やっぱり祭りはいい。 みんなの笑顔が街中にあふれている。 幻想的な街並みに、いつもより少し浮かれた人々が、 大切な人たちと連れ立って楽しそうにしている。 その様子を眺めるのも好きだ。 立ちっぱなしで疲れたけれど、 祭りの余韻で心はほんわか満たされている。 さあて、明日も頑張ろう。

          お祭り(15日目)

          自分の言葉で(14日目)

          自分が今思っていることや気持ちを人に伝える時、 言葉で表現することがめんどくさい、もどかしいと思うことがよくある。 私の頭のなかのイメージや考えが ピピっとテレパシーのように伝わったら楽なのにな。 いちいち説明しなくても、共有できたらいいのにな。 幸か不幸か、今の人間社会では、 基本的に言葉を使わなければ他者に伝わらない。 だからこそ、やりがいがあって、 きちんと伝わった時はうれしいし、達成感で満たされる。 誤解されたり、本意が伝わらないかもしれないと 恐れてばかりで発信し

          自分の言葉で(14日目)

          ナビゲーター(13日目)

          あーあー この旅は 気楽な帰り道 野たれ死んだところで 本当のふるさと あーあー そうなのか そういうことなのか 私はきっと悲しみの 真ん中あたりで泣いている 私はきっと喜びの 真っ只中で笑うんだ ~THE BLUE HEARTS「ナビゲーター」より~ さっきから、この曲が頭のなかで鳴っている。 学生の頃にはわからなかった歌詞の意味が 今ならわかる気がするよ。 喜びも悲しみも 味わってきた時間が愛おしい。 生きてる時間が美しい。

          ナビゲーター(13日目)

          光の粒(12日目)

          誰も知らない秘密の箱に わたしの音をつめこんで 銀河にそっと放ちましょう 光の粒の広がりと 響きをもっと感じましょう

          光の粒(12日目)

          意味不要(11日目)

          意味なんか なくたっていいんだよ 意味を それらしい言葉で固めて もっともらしい理由をつけなくたっていいんだよ 意味あることしかしないなんて つまらないだろ 意味あるなしは どうだっていい したいことをするだけだ 言い訳してるの モッタイネー 意味なくたって カマックネー

          意味不要(11日目)

          愛でぬりつぶせ(10日目)

          今日は、敬愛するチバユウスケの誕生日だ。 訃報のニュースを聞いたのは去年の12月だったか。 年明けのお台場での献花の会 真っ赤な夕日 黄色のガーベラ 笑顔の遺影 あの場に参加できたことは本当に幸運だったと思う。 これまで、チバの音楽に何度励まされてきたことだろう。 切ない疾走感あふれる曲たちに どこまでも走って行けそうな勇気と元気をもらった。 同じ時代を生きることができて、チバに出会えてよかった。 あの頃も、今も そして、これからもよろしく! なぁ、パンクス ぐちってばっ

          愛でぬりつぶせ(10日目)