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侍担が見る、トニコン アイドルは地球を超えて

20th Centuryとは、日本のアイドルグループ。通称トニセン。V6のお兄さんグループ。V6はジュニアをバックに付けずに活動する期間が長く、ジュニアとかなり距離のあるグループの一つでした。が、ある日突然井ノ原快彦がジュニアを管理する会社の社長に就任。イノッチ社長(今は社長じゃないのかも?)はいろんなジュニア現場で顔を出しているので、ある意味で今最もジュニアと距離の近いグループの一つがトニセンです。

実は私が一番好きなアイドルである7 MEN 侍は井ノ原さんが社長に就任するずっと前から坂本昌行さんのWEB番組の助手として登場しており、去年の侍のコンサートでは坂本さんがサプライズで登場。坂本さんのソロ曲を一緒にパフォーマンスをしていました。たまたま私はその公演に入ることができていて、坂本さんの歌を初めて聴いた時に「うますぎるだろ!?!?!?!?」と驚き、トニセンのコンサートに行きたいなーと思っていたら“V侍担”のお友達に誘っていただき、お邪魔するに至りました。

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なんか、トニコンの配信があるらしいです!YouTubeで!


登場人物紹介
黄桃:筆者。「学校へ行こう!」放送時間は習い事があったので見たことがない。V6の曲はCan Do Can Go!くらいしか知らない。普段は7 MEN 侍の今野大輝さんのオタク。そういえば三宅健さんの滝沢歌舞伎は見たことある(母が滝沢担の為)。

きいなさん:誘ってくれた友達。V侍担。普段は7 MEN 侍菅田琳寧さんのオタク。V6時代は三宅健さんが好き。元気な人が好き。

以下、全てのネタバレです



レポもどき:宇宙に飛び出すって、どういうこと!?!?

紗幕に映像が投影されてそこから一曲目「トライアングル」をゆっくり歌いながら3人が登場。最近はめちゃくちゃ煽ってどかーん!と登場するアイドルコンサートばっかり見てきたからここからかなり新鮮。生で見ると3人とも身長が結構高くてスタイルの良さを驚くというより噛み締める時間があった。
そこからX,T,C, beat、Over Driveあたりはめちゃくちゃ踊っていて、「ダンスうま!?!?」と思った。途中で札束をばら撒く演出もあって、ちょうどHiHiJetsもこの前のツアーで札束をばら撒いてたし、札束演出はどの世代でもいいのかも。

途中3人がプロデュースした20世紀喫茶についての紹介があると、3人(と、バックの林くん手島くん)がエプロン姿で登場して、20世紀喫茶に遊びにきてるような感じで歌ってくれた。途中バックバンドのギターに話しかけるシーンがあって、モニターに顔が抜かれた時にギターが元plentyの江沼だったとに気付いてびっくり。去年のツアーも参加してたらしい。こんなところで見るなんて。

MCで新札とかの話をして、「ある日願いが叶ったんだ」を歌っていると途中で長野くんが何かに気付いて20世紀喫茶の扉(のセット)を開けると、長野くんがUFOに連れて行かれて(!?)、戻ってきて、心ここに在らず状態で歌ったりしてた。長野くんは毎回ライブで空を飛びたいんだーみたいな話をして、空を飛ぶらしいんだけど(?)今回は宇宙に行くらしい(?)「ある日願いが叶ったんだ」はこの日初めて聴いた曲だったんだけど、めっちゃ良い曲だなーと思って聴いてたら長野くん誘拐ソングになってて面白かった。おかげで曲名覚えられました。

MCで「僕たちが歌い継いでいきたい曲です」みたいな紹介で少年隊メドレースタート。トニセンの3人は少年隊のバックで活動していたことがあって、特に坂本さんは東山さんの付き人をしていたし、長野くんは植草さんの付き人をしていたらしい。私は少年隊もめっちゃ詳しいわけじゃないんだけど、確かデカメロン伝説は長野くんが植草さんのパートを歌ってた気がする(サビでずっと歌ってるやつ)。君だけに、レイニーエクスプレス、まいったネ今夜とかは私も全然知ってる曲で、曲の知名度がそもそも高いのもあるけど、やっぱり誰かが歌い継ぐことで曲がずっと生きているのかもしれないなと思った。

話は戻ってさっき長野くんがUFOに攫われた件ですが、そこで宇宙人から他の惑星で開催されるギャラクシーソニックに出ないかとトニセンが誘われたそうで、その“ギャラソニ”に出ることになります。ここの話し方が急に舞台でおもろい。こんなところで読売演劇大賞受賞俳優を見れるとは
坂本くん「時代はグローバルを飛び越えてユニバース!」
井ノ原快彦 株式会社STARTO ENTERTAINMENTチーフ・マーケティング・オフィサー「そうだね!」←そうなんだ
実は20世紀喫茶は宇宙船にもなれるらしくて(?)客席の私たちも一緒にギャラソニに行くことに。

ギャラソニではWAになって踊ろう、MUSIC FOR THE PEOPLEとかのV6の有名曲とかを歌ってた。私はV6全然知らないので、ギャラソニの観客(?)の宇宙人向けのセトリが急にきてお得だった。

地球に帰って、アンコールがあって、本編は終了。


感想:グループアイドルを愛するということ

3人ともMCや挨拶で「僕たちはアイドルなので」と何度も言っていたことが印象的でした。「アイドル」の定義は人それぞれでしょうが、トニセンはメンバーの全員が既婚者で年齢も50歳近く。もしかしたら多くの人が想像する「アイドル」とは離れているかもしれません。それでも実際にステージで見る3人は「アイドル」以外の何者でもなかったと思います。おそらく坂本さんの発言だったと思うのですが、「アイドルは誰かに求められないとなれないものだ」という話がありました。確かに、アイドルには資格や免許がいらないので誰にでもなれる仕事なのかもしれません。でも、誰でもなれる職業ではなく、多くの人に求められて初めてアイドルという仕事は成り立つものです。そういう意味で、ここまで多くの人に求められ、その期待を超え、見る人を笑顔にする彼らをアイドルと言わずに何だというのでしょうか。

ところで、現状日本にソロアイドルを名乗る人は(増えてきているように感じますが)かなり少数で大多数がグループでのアイドルという形式をとっています。これにはスキル的な問題と商業的な理由も大きいと思いますが、ファンサイドが“グループアイドルの方が熱中できる”というものも大きいように感じます。
今回のトニコンはV6としてトニセンの3人が歌っていた楽曲、6人で歌っていた楽曲、カミセン(V6のおとうとグループ)の楽曲、そしてデビュー前から慕っていた少年隊の楽曲も披露されていました。そしてそのどれもが、3人がV6を、カミセンを、少年隊を、そして共にトニセンとして活動するお互いの事を大切にしていることが、初めてトニセンを見る私にも伝わってくるものでした。グループアイドルの魅力はここにあるのだと思います。
7 MEN 侍のステージで初めて坂本さんのパフォーマンスを見た時はそのスキルに釘付けで、普段と違う環境にも関わらず高い完成度の歌唱、私服風の衣装でもぐっと目を惹くスター性に驚かされましたが、トニセンとしての坂本さんは(もちろんめちゃくちゃ歌も踊りも上手いのですが)スキルよりも「見ていて楽しいな」という暖かさありました。もちろんスキルの高さも魅力の一つですが、それよりもこの「見ていて楽しい」という感情こそがアイドルを応援する真髄だと私は考えます。誰かに愛されて、生きる活力になるのであれば、それはアイドルなんだと。「アイドルとは何なのか」それを誰かが定義付ける方が野暮なのかもしれません。属性や年齢、はたまた惑星を(!?)飛び越えてアイドルをやる3人を見て、そう思いました。


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