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神田連雀亭に落語を聴きに行った話。

多分落語を聴き始めたのはラジオがきっかけだったと思いますが、そこから社会人になって収入が入るようになってからは生で聴いてみたい!と思うようになって落語の公演(独演会など)が地元で行われる際は行くようになったりしていたし、東京に行く際は鈴本演芸場に行ったり、仕事で関西に行ったときは天満天神繁盛亭に行ったりなどしていたわけです。

そんな中で数年前、神田伯山がまだ神田松之丞と名乗っていた時なんですがラジオ番組にて神田連雀亭の話をしていたことがきっかけで東京には4つの定席以外にもそういう所があるんだ!と思って俄然興味がわきまして…東京に遊びに行ける時にはついでに行ってみようと思った次第でありました。

神田連雀亭って。

落語家の世界は階級として前座(前座見習い)・二つ目・真打ちに分かれますが、連雀亭に出るのは二つ目のみという特徴があります。要は中堅クラスの研鑽の場という事かもしれませんが、落語家の団体はいくつかあり、普通の定席では複数の団体の落語家が一緒に…という事はまずありません。

これは今年の正月の特別興行のもの。
立川流も圓楽一門会も落語協会も落語芸術協会も上方も講談も浪曲もごちゃまぜ。

連雀亭の良さは二つ目であれば所属団体関係なく出ている点でしょう。それに木戸銭(入場料)がお手頃で、上記の新春興行こそ2000円でしたが、

☆ワンコイン寄席(11:30~。1時間程度。出演は3名)500円
☆日替り昼席&講談きゃたぴら(13:30~。1時間半程度。出演は3~4名)1000円

という感じで気軽に聴きに行ける良さがあります。ただし当日券のみなので事前にチケット予約なんてものはありません。

こんな感じ。席数は38とのこと(連雀亭のブログより)

ビルの2階の1室に連雀亭はあります。大体開始30分前あたりから開場となり、木戸銭払って好きな席に座る、という感じです。といっても小ぢんまりとした場所なので後ろだから見えない、なんてことはまずありません。

そして本題。

自分は新潟在住でありいくら木戸銭が安いとはいえ行くまでの交通費で定席の公演5回くらい行けるくらいかかってしまうのでそう気安くはいけないのですが、今年はこれを書いている現在で3回行きました。
☆新春特別興行(元日の部)
☆桐生市に出張していたさなかの3月(ワンコイン)
☆ゲーレジェ関連で関東に行った5月(ワンコイン)
の3回ですが、今回はワンコインの方の話を。

3月の方。
5月の方

ワンコイン寄席は11:30開演で約1時間を3人で大体20分ずつ、という形式になっています。大体、というのはキッチリ決まっているわけではないし、展開によっては少しオーバーした分を次の人がフォローして短めに切り上げるという形でバランスをとることもあるからでして…というか5月はまさにそんな展開でした。マクラを長くしたらその分だけオーバーしてましたねw

あとは演目に時々聞きなれないフレーズが入るので油断できません。5月のSDGs寿限無なんてまさにそれで、タイトルだけ聞くと意味不明ですが、聴くと確かにSDGsで寿限無なんですよね。当然寿限無を知っていることが前提になるのでまるっきりの落語初心者には少し厳しいかも…?
因みに新春興行の時はターミネーター初天神という演目もありました。

二つ目の研鑽の場とは先に書きましたが、その期間が長いせいもあるのか二つ目といってもピンキリなんだなというのは感じました。いわゆる「卒業(=真打ち昇進)」直前の方もいれば、たぶん二つ目になりたての人もいるんだろうなとはなんとなく思うのですが、なんというか…そういうのをひっくるめて楽しもうというスタンスで聴きに行くのがいいのかなと思います。

一応出演者に関しては連雀亭のブログで知ることができるのですが、自分はあまり見ないで行っちゃいました。それゆえに3月の時は神田松麻呂さんが出ると会場で知って軽く驚きまして…というのも先に話した神田松之丞(当時)のラジオで弟弟子の話をしていたときに出た名前が確か「松麻呂」だったので、あぁあの時の!と一人で納得していました。

そうなるとどんな講談をしてくるのかな?って期待してしまったのですが、期待を裏切らない内容で、いい心持ちのまま帰れました。で、調べてみると二つ目になって2年経っていないという…!なんというか、何人か抜いて真打ちになってもおかしくないんじゃないか、って勝手に思った次第です。

さいごに。

流石に新潟からは遠いので頻繁にはいけないですが、こないだも書いた
上野→うさぎやでどら焼き→神田連雀亭でワンコイン寄席
というルートで楽しめる事が分かったので行ける時には行ってみたいなと。

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