諦めた

義母と喧嘩してからも、二世帯住宅を建てるという話は進んでいった。
僕が拒否してるのは明白だったが、妻と義母の中ではもうそれで決まっていたのだろう。

それで、ある日僕は妻と2人で知り合いに紹介してもらったハウスメーカーに相談に行くと、なかなかに良い条件の提案をしてくれて、僕も妻も納得してそこにお願いしたいという事を義母に伝えると、義母は拗ねてキレだした。
その事をキッカケに僕は、最終的に僕の出した条件だけ満たしてくれたらどうでも良いわと伝えて家の事は完全に妻と義母に丸投げした。

そして、気がつけばクソ母子はイキイキと家探しをしていた。当時専業主婦の妻も、無職の義母も時間はたっぷりあるのだ。
そして結局よく分からん工務店に依頼する事となり、勝手に話を進めていってもらっていた。
そして、何回目かの打ち合わせで、そろそろ設計図が出来てきたという事で久々に僕も一緒に打ち合わせに行った。

結論から言うと僕の要望は全て無視されていた。

最優先は義母の要望。そして当時猫を8匹飼っていたクソババァとそれに育てられたクソ嫁は、僕より猫の生活環境を大事にした家づくりをしていた。

僕の部屋は、子ども部屋を2つ作るから、そのうちの1つを使えとの事。将来的に2人目(既に子どもは1人目が生まれていた。)が出来たら、その子に与えるけどね。との事。
そして予算は、ほぼ大手ハウスメーカーの予算と変わり無かった。
もう笑えてきた。もうどうでも良くなった。

そうして僕が唯一家の作りで意見を求められて採用されたのは屋根の色だけ。

僕の意見を見事に無視して出来上がった家の見積もりを見て、妻と義母は大層満足のご様子。そして、その後何度かの打ち合わせの後に、
僕は契約書にサインと押印をした。
妻にだけその場で念押しで「このローンの金額俺の稼ぎだけでは無理やし、貯金も出来へんで?それでも良いんやね?」と念押ししたが、妻は「それは私も近いうちに正社員で働くに決まってるやん!その為に同居してもらうんやから、あんただけに責任負わせる気は無いから大丈夫!」とハッキリ言った。
(あれから6年。妻は時短パートである。未だ正社員として働く気配は無い。)

そして、具体的なローンの話を僕と工務店の社長で相談していると、義母は「あ〜どうせこの子普通の銀行のローン通りませんよ!仕事これまで転々としてるしねぇ、信用がねぇ笑」と言われた事は一生忘れない。
(義母は社会人経験3年程度。その後結婚して専業主婦。離婚して実家に戻ってずっと親のお金で暮らしてきて、今は国民年金で暮らしていて、二世帯住宅の話の発端もこのままやと生活保護になるから同居して欲しいと言ってきたからだ。)

結局、僕は僕の要望が全て無視された上にバカにされて、ちゃんとした銀行でちゃんとしっかり35年のローンを組む事になった。

もう色々考える事を放棄していた。

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