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魔女は魔女を告発する
昨日のnoteで魔女狩りの構図は現代にもあると書いた。だが、魔女狩り特有の構造があるのもまた事実。魔女を増やしていく仕組みがあったからこそ、魔女狩りはあそこまで拡大し、多くの被害者が出た。
その仕組みとは、魔女による魔女の告発である。魔女裁判においては様々な尋問が行われるが、その中の一つにサバトの参加者を問うものがある。お前が行った魔女の集会において、他に誰がいたのかというわけだ。
もちろんそんな集会は存在しない。だから普通に考えたらこの質問は意味をなさない。しかし尋問官は、答えるまで尋問を止めない。こいつは魔女の仲間を庇っていると思っているからだ。そのため拷問を加えながら、なんとか仲間が誰かを突き止めようとする。
答えるまで解放してくれないとなれば、やることは一つ。でっち上げだ。地域でいかにも怪しげな人、あるいは自分が嫌いな人の名前を挙げる。そうして新たな魔女候補が生まれるわけだ。
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