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Audible対応なおすすめの本

マシュマロに対する回答の記事。

Audible未体験なので

最初に断っておくと、俺はAudible未体験である。それに今の段階では会員になろうとは思わない。すでに購入済のKindle本をiOSの読み上げ機能で聞いているからである。

とはいえせっかく質問をもらったのだから、俺にできる範囲で回答する。まずAudible対応なお勧めの本を紹介する。次にKindle読み上げによって得られた知見から、どのような本を選択すべきかを書く。

Audible対応なお勧めの本

とりあえずAudibleのトップページから、各カテゴリに飛んで眺めてみた。正直な感想としては、まだラインナップが貧弱に思える。数はあるけれど、勧められるのはあまり無い。なのであまり個性の無いリストとなる。俺の探し方が悪いのだろうか。

まず始めに『FACTFULNESS』がある。

世界の現状を説明しながら、現実を正しく認識する方法を説く本。Twitterとかで頻繁に何かと戦っているタイプの人に読んで欲しい。

それからハラリの本は面白いので『サピエンス全史 上・下』は当然入れる。

ホモ・サピエンスの一番の特徴であり強みである「虚構を信じる力」について書いた本。この本は俺が読んだ中で「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに一番いい答えを出している。この虚構を信じることこそが、多数の人間が効果的に協力するための、唯一の解であるからというものだ。

もちろんこの流れで同じハラリ著作の『21 Lessons』も勧めたい。

ただ、これを読む前に『ホモ・デウス』を読んでおきたい。

ところがなぜかこれはAudible版が無い。バカなのか。これら3作は緩く繋がっている。『サピエンス全史』で過去を書き、『ホモ・デウス』で未来を語る。そして現代に焦点を当てたのが『21 Lessons』だ。

このように『火の鳥』のごとく 過去→未来→現代 という流れになっているのに、それをぶち壊してしまっている。なぜこのような売り方をするのか。

気を取り直して最後に紹介するのは『ファスト&スロー』である。

俺は行動経済学の本が好きでちょいちょい読んでいるのだけれど、まともな本なら間違いなくダニエル・カーネマンの名が登場する。本書の内容を引用する形で。それぐらい人間の行動に関しての本として重要度が高い。

人間の思考を知ることは幸福に直結するので、ある意味で最強のライフハック本だと思っている。特に「正しい面接のやり方」「ピーク・エンドの法則」は知っておきたい。

どのような本を選ぶべきか

ここまで普通に本を紹介してきておいてなんだが、「耳で聞く」ことを考慮した場合、これらの本があなたにとってふさわしいとは限らない。というのも、既に持っている知識が重要になるからだ。

様々なKindle本を読み上げで聞いてきてつくづく思うのは、知らないジャンルの内容は頭に入ってこないということである。もう少し正確に言えば、その本に書かれている「語彙」にどれくらい馴染みがあるかが重要だ。

例えば俺の場合、同じような難易度の歴史の本でも古代ローマが題材なら普通に聞いていられるが、古代エジプトが題材だとダメだった。古代ローマは人名や地名、その他用語に馴染みがあるので、主張や説明を解釈するのに脳のリソースを充てられる。それが古代エジプトだと馴染みが無いので、名称を覚えるのに精一杯となり、肝心の説明を聞くゆとりが無いのだ。

これが「目で読む」場合なら、語彙不足だったとしても、読むスピードを落とすことで対処できるし、簡単に前に戻ることもできる。ところが「耳で聞く」場合だと一定の速さで進み続けるので、理解が追いつかなくなってしまうわけだ。

なのでAudibleに限らず、オーディオブックを買う時は、自分がある程度知っている分野の本がお勧めだ。あまり馴染みが無くても、専門用語が少ないジャンルの本なら大丈夫だろう。このような観点で本を選ぶといいと思う。

後は知識を得るためでなく、モチベーションを高めるための本はオーディオブックでお勧めだ。俺は筋トレでそれを感じた。

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