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2024年上半期に読んで面白かった本を選んでおくか

気がついたら6月末。本しゃぶりで2023年下半期に読んで面白かった本を紹介する前にこんな時期に。noteでは一応書いているが。

上半期に読み終えた本の冊数は現時点で44冊。明らかにいつもより少ない。理由としては仕事が忙しいのが第一。働いていると本が読めないのだ。 あとは普通に色々とやることがあるため。むしろそれでも44冊読めたと誇るべきではないか。

Science Fictions あなたが知らない科学の真実

邦訳を待ちに待っていた。この記事を書いたのは2020年だったか。もっと早く訳されても良かったのでは。

科学界隈に蔓延る「効果の無い研究」がいかにして生じるかという話だ。単純に意識的に行われた不正もあれば、当人たちに悪意は無く結果的に過大評価してしまう事例もある。 再現性の危機を知らずに本書を読むと、「えっ あの研究って今では否定されているの」と驚くことが多いだろう。ポピュラー・サイエンスを良く読む人は必読。

プロトコル・オブ・ヒューマニティ

脚を失ったダンサーがAI義足を付けることで再び踊るようになるSF小説と見せかけて、親の介護がいかに人生を狂わすかという話。義足と運動で対話するというアイデアも面白いのだが、それ以上に介護の大変さに意識を持っていかれる。それくらいリアリティがあった。人類が向き合うべきはAIよりも親の介護。

魔女狩りのヨーロッパ史

これは以前紹介した通り、週プレで魔女狩りを書くために読んだやつ。

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