プリキュアの顔に泥を塗ったアレ

『ヒーリングっど プリキュア』第6話でプリキュアが顔に泥を塗られた。もちろん物理的な意味で

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『ヒーリングっど プリキュア』第6話

このシーンで「女の子の顔に汚物をつけるなんて」とショックを受けている人をそれなりに見かけた。これが割と興味深いというか、人の受け取り方はそれぞれだな、思ったのでそれについてちょっと書く。一応言っておくが、特定の受け取り方を否定するつもりはない。

俺が該当シーンを見た時はこうツイートしていた。

もちろんこれが思い浮かんだからである。

20200309 直は素早い15話_1280

『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』第15話

さらに言えば、あのシーンによって泥を付けた敵キャラ、ダルイゼンへの高感度がちょっと上がった。別に女の子の顔を汚したからではない。倒すべき相手へ適切な攻撃を食らわせたように思えたからである。

俺はキャラクターの言動を評価する時、「そのキャラの目的を果たすために有効な言動か」で判断する傾向がある。道徳的かどうかは重要ではない。あくまでもそのキャラにとって合理的であることが重要なのだ。この観点でダルイゼンの行動を見ると、彼は見どころがある。

あの泥は普通の泥ではなく、メガビョーゲンによって生み出された汚染土壌である。(もちろんビョーゲンズにとっては環境浄化された泥だ) この泥は生命にダメージを与えるだけでなく、触れたキュアグレースが動けなくなるという拘束効果も持っている。

そのような泥をすくい取ったダルイゼンはまず装備破壊を狙ってか、 ヒーリングアニマルに泥を擦りつけ、続けてキュアグレースの顔にも塗った。

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『ヒーリングっど プリキュア』第6話

残念ながらプリキュア及びその武装には特殊なコーティングがされていたようで、特に何もしなくとも泥は落ちてしまった。とはいえこれはやる前に分かることではない。なので状態異常を期待して泥を塗るというのは、環境利用闘法として悪くない。ちなみにこの後ダルイゼンは動けない状態のキュアグレースを始末しようとしたので、やはりこいつは分かっている奴だ。

ということで俺は一連のシーンを割と肯定的に見ていた。ところが否定的に捉える人も複数いたので意外に感じたというわけである。

これについて、もし俺が製作側だったら面倒な話だなと思ってしまう。実際にあのシーンがどのような意図で作られたかは知らないが、俺だったらキャラに合理的な行動をとらせる意図で描いただろう。しかし人によっては別の意味を感じ取ってしまい、否定的に受け取るわけだ。創作は難しい。

まあ、タイトルだけ読んでコメントされるのに比べたら、はるかにマシなのだが。

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