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番組グッズを作りたいときに読んでほしいnote vol.4 〜グッズを制作する際の第一優先は何か?〜

前回の記事で「グッズをどう提供するか」を決定し、SUZURI以外の選択肢になった場合の「グッズを制作する際の第一優先は何か?」について書いていきたい。

前回のnoteはこちら↓

グッズ制作をする際のフローを改めて見ていただくと、SUZURI以外の選択肢の場合、全て今回のテーマの「第一優先は制作物か予算か配布数か?」にたどり着く。これは、当然ながらSUZURI以外は全て「グッズを配布/販売する人がまずはグッズを作らなければならない」からだ。

第一優先はどう決めれば良いのか?

ではグッズを制作するにあたっての第一優先とはどのように決めていけば良いのか。今回のフローはあくまで一例なので、この通りにしなければならないというわけではないことはご理解いただきたい。

制作物が第一優先、とは? 〜無料プレゼントの場合〜

ホネストがグッズ制作する際に第一優先にしているのは「制作物」である。これは、今まで制作してきたグッズがほとんど無料プレゼントだったということにもつながってくるのだが、個人的な気持ちとして、購入してもらうことを前提としたグッズよりも「自分の作りたいグッズが作れる」からだ。
もし、番組グッズ制作を検討している段階で「これがつくりたいなぁ」と考えているのであれば第一優先は「制作物」で良いと考えている。

一方で「とりあえずなんか番組グッズ作ってみたいなぁ」という場合は、制作物の優先度は2番以降になる。その際の気持ちとして「作りたいけど、できるだけかかるお金は最小限にしたい」なのか「せっかくなら応募してくれた方全員に配りたい」なのかで第一優先が決まると考えている。

かかるお金は最小限にしたい 〜無料プレゼントの場合〜

無料プレゼントを考えているのであれば、この考えは当然でてくるものだと思う。個人でやっている番組は特に、グッズ制作をする際には自分の財布からその予算を出さなければならないため「できる限り出費は抑えたいなぁ」と思うのは自然の流れで、第一優先は「予算」ということになる。
その場合は思い切って予算の上限をまずは決めてしまうことをおすすめする。予算を決めて、その中でできることを考えるのもなかなか楽しいステップである。それと密接に関係してくるのが「配布数」なのだ。

先着●名?応募者全員?プレゼント

グッズ制作ではほとんどの場合、ある程度の数を制作することになる。制作しようと思った時に、まず「応募してくれた方には全員にプレゼントしたい!」という思いがあるのであれば、第一優先は「配布数」だ。
では「先着●名」の場合の第一優先は何になるのか?これは前述の「予算」になると考えている。もちろん、限定感を出すことで積極的に応募してもらおうという意図があっての先着プレゼントでも良いのだが、配布する人数を限定すれば「予算」の見通しがはっきりするので、「応募者全員プレゼント」の場合に「もし大量に応募が来たらどうしよう…」という心配をする必要がない。(そもそも「もし大量に来たら…」という不安を持つ時点で、第一優先は「予算」だが)

以上のような流れで第一優先を決めれば、あとは同じ要領で第二、第三優先を決めれば良い。
とりあえず作りたいものがある、その上で出せる金額を決めるのかみんなに配布したいのか(制作物→予算→配布数 or 制作物→配布数→予算)
予算の上限を決めた上で、その予算で作れるものの中から作りたいものを選定するのか、多くの方に配布できるものを選定するのか(予算→制作物→配布数 or 予算→配布数→制作物)
応募者全員にプレゼントしたい!と決めた場合は、応募数が把握できるのであれば先に把握をして予算を決めることもできるし、予算に制限をつけなくても良いのであれば、好きなものを作ると決めれば良い(配布数→予算→制作物 or 配布数→制作物→予算)

購入してもらう場合の考え方

ここまでは「無料プレゼント」の場合の第一優先の決め方だったが、では「購入してもらう場合」では考え方が変わるのかどうかだ。
結論から言うと、上記の考え方に「グッズ制作費の元を取るつもりか否か」という考えをプラスすることになる。

無料プレゼントの時の考え方と大きく違うのは、売れた場合にはその金額が販売者側に入ると言うことである(当然だが)。
なので、少なくともグッズ制作費の元を取りたいと思ってグッズを作るのか、在庫が残ったとしても(在庫が多くなればなるほど制作費の元はとれなくなる)喜んでもらえるグッズを作るのかで選択するルートが変わるのである。

グッズの制作費の元を取るためには、生々しいことを書くのであれば、

  • 損益分岐点をどう設定するのか(何個売れたら元が取れる価格設定にするのか)

  • 買ってもらうための価格設定(市場価格とかけ離れると売れない)

  • 購入したくなるグッズの選定

といったことを考える必要がでてくるので、先に述べたように無料プレゼントの時と比較すると、自分の作りたい制作物を第一優先にするのは少しハードルがあがるのである。
ただし、これはあくまで「売る」ための考えで、「売れなくてもいいや」と言うことであれば第一優先を制作物にするのは全く問題ない。

販売をする場合は、個人ECプラットフォーム側へ支払う手数料や確実に購入者に配送するための配送方法の検討(配達証跡が残るような配送方式)など、無料配布よりも考えなければならないことが多いのも事実なので、提供方法〜グッズ制作開始においては、その後の「グッズを配送する」時の負荷も見据えた上で「販売」にするか「無料プレゼント」にするかを検討するのが良いと考えている。

次回は「グッズの『質』、こだわる?」です。

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