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『かこさとしと紙芝居』     創作の原点         かこさとし・鈴木万里     童心社


“カラスのパンやさん”             

“どろぼうがっこう”

“だるまちゃん”

かこさとしさんの、このシリーズは私も大好きな絵本です。 カラスのシリーズは、本当にパン🍞が食べたくなるし、うどんや蕎麦も、、美味しそう。 懐かしくて、忠実に再現されてある描写が、かこさんのお人柄を表しているようです。

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それは、福井県の自然豊かな場所で生まれ育った幼少期がとても深く根付いて、その時に感動した“神楽”が、紙芝居にも繋がっているそうです。

目の前で行われる、舞や音楽、即興的な動きに魅入り、大学の演劇部に入り、卒業間際に子供向けの劇を上演したことが、子供に向けての芝居をする第一歩だったようです。

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子供は素直な表現をする。つまらなければ、違う遊びをするし、描写が違えば、突っ込んでくる。

おもしろいと大声で皆笑う。そんな、純粋な子供の在り方から、自分の目指すもの、育てるものを培ってきたかこさんは、本以外にも紙芝居を600作品ほど製作したそうです。

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この本は、かこさんの紙芝居の作品がドドーンと一挙公開されています。

読んでみたいものばかり。歴史ものから動物、植物、時代劇、色んなジャンルに富んでいます。

かこさんは、

【紙芝居の魅力は、演ずる“人”にある。演じ手はうまくなくていい。身近な人、先生、子供自身、友達が人格とは違う役柄で話すからおもしろい。人と人とのコミュニケーションかできる。自分がする事で、間合いや、スピードを考え、相手の反応を見ながら、変化させていく術を、回数を重ねるごとに掴み取る。そういったことが、学びであり、教育でもある。大人も子供も一緒になって学び合うことが、紙芝居にはできる。】

と、お話ししています。

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その大きな優しさが、紙芝居の絵には散りばめられています。


人と話すことさえ憚られる現在から、失くしてはいけないもの、宝物である、このような芸術は、どんな形でも、残していきたい。活動していきたい。

今度、図書館に行ったら紙芝居もリクエストして取り寄せてもらおう。

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紙芝居も、取り寄せてもらえるんですよ!

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