『はくぶつかんのよる』 イザベル・シムレール 文・絵 石津ちひろ 訳 岩波書店
わたしの惹かれたこの“青”。
深い青、紺色、群青色、なんと言えばいいのか。
夜の色は、真っ暗ではない、真っ黒ではない。
イザベル・シムレールさんは、“あおのじかん”という絵本も出しているらしい。 見つけに行こう。
コンフリュアンス博物館は眠りの中、そこに住む一匹の黄色い蝶が逃げ出したと、思ったら、、
みんなどんどん、動き出してきた。 カマラザウルスもハチドリも、アンモナイトも鉱石も埴輪も昔の道具も、、
人がいなくなった博物館の中を、自由自在に走りまわり飛び回り、自由だ。
とにかく、絵が素敵なこの絵本。細部までよく観察してるなぁ。と感心する。色も鮮やかで、 黄金虫の色をここまで再現するなんて。 写真でとったみたいに、でも愛情深く、一つ一つを大切にする方なんだろうな、イザベルさんは。
夜が明けてきた、、、
夜の自由な時間は終わり。動物も剥製にもどらないと。標本の中へかえる。 なんか、こんな映画があったような気がする。夜になると動き出す恐竜だったかな、思い出す。
人間と言う動物をみていると、なんて不自由なんだろうなぁ。とも思ってるんじゃないかな。
家の外の裏山でよく猿が遊んでいるのを見る。 間近に猿がいるうちは、かなり田舎。窓越しに猿を見ていると、猿からこちらをみると、動物園のように檻に入れられているようにみえてるんじゃないか。と、よく思う。
自由はどちらだ。
この地球には、こんなにも色鮮やかで豊かな者たちに溢れている。
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