『ねずみくんのチョッキ』 作・なかえよしを 絵・上野紀子 ポプラ社
私の幼少期の数少ない絵本の記憶の中で、この “ねずみくんのチョッキ”は、何回も読んだ好きな本だったな。
おかあさんが編んでくれた赤いチョッキ。 ねずみくんは、なんか自慢げ( ̄▽ ̄) 嬉しそう。 あひるさんからお願いされて、赤いチョッキをかしたことから始まる、このチョッキのストーリー。
おさるもね。
ライオンもね。
どんどん大きな動物がチョッキを着ていくんだけども、、まぁ、パツパツだわ。
ちぎれないのが、驚き。
ねずみから、ぞうまで着ちゃうチョッキ、もう、すでに、チョッキはチョッキの意味を成してない笑 なんだろう、どこそこのレスラーさんが着ているみたいなお召し物になっている( ̄∀ ̄)
この後ろ姿が、鮮明に覚えている。
聞こえてきそうな、
“おかあさんが、せっかく作ってくれたのに”
“どうしよう”
“もう着れないよ、、”
ねずみくんの声の見えない、声。
それが、小さい時の私にすごく響いて、幼心に、悲しかった記憶がある。
その後に、こんな事があろうか。安堵したのを覚えてる。 嬉しいより、私は安堵したんだな、そっちの気持ちが大きかったな。
誰も悪く無い。 素敵なチョッキを着たくて、みんなが着たチョッキ。 チョッキがこんな姿になっても、だれを責めることもしない、ねずみくん。 むしろ、そのチョッキで遊んじゃう、
なんて、心が平和なんだろう。
そうなった事実を、ただ受け止めて、それからは、どうするかは、その人それぞれ。
そんなこと、ちっとも思ってないだろうけど、ねずみくん。
子年の私は、色んなこと考えちゃったよ🐭
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