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丁寧な暮らし2.0 〜手袋を片方無くしたと嘆いているあなたへ〜

今年もなんとか春を迎えられそうである。
手袋を無くさないまま
春を迎えられそうであることがとてもうれしい。
しかし、まだ気は抜けない。
まだ寒い日が時々あり、
私は3月でも4月でも躊躇なく
手袋をすることにして
いるからであります。

さて、2005年以降一度も手袋を無くしたことがない
私ですが、2005年の冬には大切にしていた
柔らかい鹿革の手袋を無くしました。
それ以来分不相応な値段のものは手にせず
多少見た目は悪くても安くて温かく、それでいて
無くしてもショックを受けない程度のものを
使っています。

「無くしてもいい程度のもの」と書きましたが
私はもう無くさない。
手袋をもう2度と無くさない。
手袋を無くしてしまったかつての私と
手袋を無くさなくなった今の私ではほとんど別人の
心構えだからであります。

さて、この冬手袋を片方無くしたという人が
いらしたら、私はその方に伝えたい。
両方ですよ、と。
あなたは片方の手袋を無くしたと思っている
かもしれませんが手袋を片方無くすということは
手袋を一式無くすということに等しいのです。
なぜなら、無くしても片方だけ追加で売っていただける
ことはほとんどないからです。

片方無くすことは両方を無くすこと。
これを肝に銘じますと手袋を無くすことは
まずなくなります。

ちなみに、私は無くした場合に
片方だけ手袋を売ってくれるお店を
何軒か存じあげておりますが
ここには記載しません。
なぜなら「無くしても買える」という
心構えで手袋を買った時点で、
その人は負けているからです。
冬のぬかるんだ雪道の底に
半分手袋を奪われかけているからです。

手袋、温かくていいですね。
片方無くしたときは両方無くしたとき。
それだけは忘れずに来年の冬を過ごしてください。

(了)

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