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丁寧な暮らし2.0 〜この国における小さな発明。キャッチコピー「ごくごく飲める」〜


暑い日が続きますが皆様
いかがお過ごしでしょうか。

暑い日には水分をたくさんとって体調に気をつけて
過ごしたいものです。

と、こんなことを考えているときに
いつも思い出すあるフレーズがあります。

それは何かと言いますと
「ごくごく飲める」
という言葉。

私個人の記憶では2000年代のはじめ頃
「ペットボトルなのに100円」
の激安自販機のドリンクのラベルに
書かれていたのが最初の出会いでした。
その商品は容量がほかの飲み物よりも
多少多かったような気がします。

たしか「がぶ飲み」という商品だったと
思うのですが記憶が曖昧で定かではありません。
(私の記憶容量は2bitなので記憶についての
異議などはどうか、私に伝えずに
それこそごくごく飲みこんでください)


話がそれましたが、このフレーズ。
意識していなくても結構、記憶されている方も
多いのではないでしょうか。
最近ではいろいろな飲み物のラベルに
書かれています。

と、思って検索したところ
青汁の商品名に採用されているようで
「ごくごく飲める青汁」
ばかりがヒットしました。
他には「ごくごく飲める青麦若葉」という
健康系のドリンクもあるようです。

これらの健康系ドリンクは元々
「青臭く、にがい」という印象があるため
どうやらごくごく飲めるというのは
「飲みやすくたくさん飲める」
というニュアンスがあるようです。


最初に自販機で出会ったとき、このフレーズには
「大容量だからたくさん飲める」
「喉が渇いていても、たくさん入っているから
残量気にせずごくごく飲める」
というニュアンスがあったと記憶しております。

そして、私がこの言葉に多少の反感を
もったことを覚えていおります。
「ごくごく飲める」
という言葉の第一印象は
「冷たい飲料はなんだってごくごく飲めるだろ」
「わざわざ書くなよ」
「コーヒーのショートボトルでもごくごく飲めるよ」
ということでした(我ながら大人気ない)。

しかし、実際飲んでみると確かにごくごく飲める。
ついついフレーズに踊らされてごくごく飲む。
しかも、安いので本当に足りない時は全部飲んだから
もう1本買えばいい、というつもりでごくごく飲める。
しかし、もう1本買うつもりで飲んでも
容量が多いから1本で足りてしまう!
(実際2本目を買ったのは1〜2回程度しかないです)
確かに!ごくごく飲める!
すごい!反感持ってごめんなさい!

「値段が安く、容量も多いからとにかくどんどん飲める」
こういったことを、喉越しの爽快感を踏まえつつ
短い言葉で伝えたのが
「ごくごく飲める」
というフレーズだったんですね。
発案者にコピーライターとしての賞は無理でも
なにかしらの賞をあげていただきたいと思います。

(了)

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