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ちむどんどん 第113話 粗い脚本を演技力で蹴散らすけんしゅう。いい回だった。一部を除いて。

ちむどんどん 第113話 


きよえの働く店の前で再度
きよえを見つけたけんしゅうは
後ろから抱きしめる。
(三郎の後ろから抱き締めれば伝わる
というアドバイスに従った。
向かい合っているのにわざわざ
後ろに回り込んで抱きしめる。
これはけんしゅうの愚直な真面目さで
笑いを取ろうとする演出かな)

驚いてビンタするきよえ。

伝わったか?

なにを?

くそ、騙された!
(三郎さんのアドバイスを
信じたのに!というニュアンス) 

一緒に帰ろう!
千葉に。養豚場に!
と、熱っぽく語るけんしゅう。


曲。
クレジット(回想)


やだ。
千葉も、豚も大っ嫌い。
と、きよえ。

お前は養豚に誇りと
情熱を持っている。
と、けんしゅう。

過去の養豚場での回想。
豚を慈しむふたり。
けんしゅうは
頭にスーパーバンドを
つけている。

回想終わり。

関係ないでしょ!

大切な人を見放してはいけない!
これだけは間違いない。
昔みたいな想いをしたくないわけ。

貧乏で、運動会の靴も
買ってもらえなくて。

ここで、けんしゅうの
沖縄時代の回想。

四人のうちだれかを東京に。
と、おじさんの言葉。

うちがいく。
と、のぶ子。
(この頃は良かったなぁ)

回想終わり。

俺はあの時ほっとした。
本当はのぶ子が行きたくないと
知っていたのに。

また、回想。

東京行きののぶ子の乗った
バスを追いかけてとめるシーン。

回想終わり。

俺はその時決めた。
大切な人を見放すことは絶対にしない。

なんでわたし?
と、きよえ。

大切だから。

なんで?

好きだから。

わたしは最低だよ。

おれがなんたらかんたら。
(けんしゅうは自分の過去の
ダメさを語りやり直しが
できることをきよえが教えてくれた、
という理屈につながります)

お前が教えてくれた。
俺は、お前とやり直したいわけよ。

本当にいいの私で!

お前でないとだめなわけよ。

黙って飛びこんでこい!
と、両手を広げる
けんしゅう。

ここで店から
酔っ払いが出てくる。
リリーちゃん、歌おう。
グッドバイ!を、歌おうと
呼び出すお客さん。

歌わんよ!グッドバイは!
と、けんしゅう。

取り込み中?
と、女性店員(ホステスさん?)
がお客さんを連れて店に戻る。

歌うわけ?グッドバイを。

戻らないきよえ。
(何か言葉を発したか、
言葉もなく伝えたか、
忘れてしまいました)

わかった。
俺は千葉に帰る。
今一緒に帰るって言わないと
二度と養豚場の敷居は跨がせない。
それでいいわけだな!

うん。
(なぜけんしゅうが
きよえに敷居を跨がせない、
などと言えるのかわからんよん!)


養豚場に戻り
きよえの父に報告する
けんしゅう。

つまりきよえは
二度とここに
帰ってこない。
そういうわけだな。
と、父。

はい。
きよえの分まで働きますから
まじめにやりますから
ここに置いてください。
的なことをいう
けんしゅう。
(本人は気づいてないけど
はたからみると
これ、家の乗っ取りだよん!
けんしゅうは身体に染み付いた
我那覇の魂により
猪野家乗っ取りに
乗り出してしまっているよん!
無自覚なのが怖いよん!
今日の話はわりと好きだけど
けんしゅうが、きよえに
敷居を跨がせないと
言ったことが致命的に
不自然だったよん!)


そこへきよえが戻ってくる。

歌わなかった。
ママに事情を話して
店辞めてきた。
と、きよえ。

事情って?
と、けんしゅう。

私は好きな人のところに
帰りますって。
ここに、帰らせてください。

父はゆっくり立ち上がり
二人に言う。

お前たちが決めろ。
これからは何もかも
お前たちが決めていけ。

と、父。

けんしゅうがきよえの
手をとって中に入れる。

あれどこだ?
あれ?
タオルだよ。
と、父。

タオルならクビに。
と、父の首にあるタオルを
指摘。

あれだ、あれ、
風呂沸かす。
と、父。
(この場を去るための嘘を
一生懸命探す父)

さっき沸いたって。
と、けんしゅう。

じや、あれだ、あれ。

と言ってその場をさる父。
(この作品中5本の指に入る
良い人。かっこいい人。
金吾、愛さん、猪野さん、
金貸しおじさん。
などなど。
りょうこの同僚の
先生も好きだけど
あまり見せ場かなかったな。
あなたたちのことは
忘れません)

ただいま。
と、きよえ。

おかえり。
とけんしゅう。

ただいま。

抱きしめる。

おかえり。

父、裏で泣く。


そして、けんしゅうは
養豚場で働いていることを
家族にようやく告げる。
と、ナレーション。

猪野養産で
作った沖縄そばの試食。

どうですか?

最高やっさ。

豚肉だけでこんなに
変わるんだな。

矢作さんどうですか?

うめえ。
このそばなら勝負できる。

ついにできたね
看板メニュー。

この店の当面の目標は、
知り合いでなく
知らないお客さんでいっぱいにする。
久々にちむどんどんする!
と、のぶ子。
(最近ちむどんどんして
なかったのね。
この言葉で、
ちむどんどんというのは
ただ心臓どきどきではなく
期待に胸が膨らんだ時の
表現だとわかりました。
不安で、店が続けられるか
わからなくてドキドキするのは
ちむどんどんにはならないみたい。)

(沖縄そばは結構すきで
時々食べますが
豚の味に頼らなくても
スープと麺で十分美味しいと
思うので上に添える豚に
そこまで頼るのは少し
疑問だけどみんなが
検証してくれていると思うので
割愛します。
あと、看板メニューを
作ることって房子さんが
教えてくれたとても大切な
ことのひとつだったと
おもうんですが
結構長い間スルーしてきた
ことを「ついに看板メニューが
できた」という言葉で
おもいだしてしまい悲しさが
ましました。)

(つづく)

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