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(声で遊ぼう)桃太郎のきびだんごやさん

うさよしです。
自分の声で遊びたくて、台本を書きました。
思っているよりもいろんな声がでると、読むのも面白くなってきますね!
真面目に読んだらボイスサンプルとしても使え…るかもしれません笑
よかったら読んで遊んでみてください😆

⭐︎ご利用案内⭐︎
・利用報告は任意です。
 ご連絡頂けますと、聞きに行けるので助かります😊
・下記のクレジットを概要欄などに表記お願い致します。
 【クレジット表記】
 作品名:桃太郎のきびだんごやさん
 作者:うさよし
 作品ページ: https://note.com/hondana00_okiba
【NG】
作品タイトルの変更

【台本の使い方】
①役ごとのセリフは頭に省略名を付けていますので、ご確認ください。
頭に省略名がついた「 」以外の文章はナレーションです。
省略名は読まないでください。

②セリフ内の【 】の部分は、自分がしゃべりたい役の設定へ変更してください。
 変更なくても読めますが、自分の声に合った役を探してみるのも面白いですよ!

③役に合わせてセリフ、言い回しを変えてください。
 付け足しアドリブ、口調・セリフ変更等、物語の内容が変わらない程度なら
 バリバリ変えて付け足して盛ってください。

以下、台本


桃太郎のきびだんごやさん

むかしむかし、そのまたトンと昔、山奥の小屋に
【活発な】おじいさんと、【恥ずかしがり屋の】おばあさんと
会社をリストラされた桃太郎が住んでいました。

桃太郎は“リストラはチャンスだ”と前向きにとらえ
新しい事業を始めようと考えていました。

桃「おばあさん、キビダンゴの移動販売やるから、キビダンゴ作ってくれない?
ぼく、あのクルミ入りのキビダンゴが大好物なんだよね。
このおいしさをたくさんの人に伝えたいんだ。」

おばあ「あらあら、ももたろちゃんったら。嬉しいこと言ってくれるねぇ。
自分の作ったものが売り物になるだなんて、なんだか夢みたいな話だねぇ。
本当に売るのかい?」

おじい「いいじゃないか。ばあさんのキビダンゴのうまさは日本一だ。
この前も近所の山田さんに、ばあさんのキビダンゴを食わしてやったんじゃが、
一口食べて言葉も出ないくらい、うなって感動しておったわい。
材料のクルミの事なら心配ない。ワシが取ってきて、こさえてやるでの。」

桃太郎は、たくさんの人に、おばあさんのキビダンゴのおいしさを広めるため、
キビダンゴの移動販売を始めました。

すると、第1号のお客様、【若々しい】犬がやってきました。

犬「こんにちは、桃太郎さん。あ、キビダンゴだ。
しかも僕の好きなクルミが入ってる。1つください。」

桃「どうぞ。お買い上げありがとうございます。」

犬「わぁ~。おいしそう。」

犬が嬉しそうにキビダンゴをほおばると、
突然「うっ」とうめき声をあげました。
犬はそのまま、どこかへ走り去っていきました。

次に移動販売を訪れたのは、
【ふもとの飲み屋街で働く】猿でした。

猿「こんにちは、桃太郎さん。会いたかったよ。
会社、リストラされちゃったんだって?

桃「そうなんですよ。」

猿「最近、姿が見えないから、どうしちゃったのかと思ったぞ。
あ、キビダンゴじゃないか。ぼく、キビダンゴ大好きなんだよね〜。
お1つ、もらえる?」

桃「はい。お買い上げありがとうございます。」

猿がキビダンゴをほおばると、
突然「うっ」とうめき声をあげました。
猿はそのまま、どこかへ走り去っていきました。

次に移動販売を訪れたのは、【地元の荒くれ物で有名な
ヤンキーかぶれの】雉(キジ)でした。

雉「おう、桃太郎さんじゃねぇか。
なんだ。暗い顔しやがって。そんなんじゃ、いい女は寄ってこねぇぞ。」

桃「こんにちは、キジさん。実は、会社、クビになっちゃって…。」

雉「…そう、か。そりゃぁ…茶化しちまって、悪かった。
詫びって訳じゃねぇけど、そのキビダンゴ、1つくれよ。」

桃「はい。お買い上げありがとうございます。」

雉「しょうがねぇから、俺がこのキビダンゴを宣伝してきてやるよ。」

雉はキビダンゴ持って、ふもとの街へ飛び去っていきました。

しばらくして、桃太郎が商品のキビダンゴをつまみ食いしていると、
大手和菓子企業バイヤーの鬼がやってきました。

鬼「こんにちは、あなたが桃太郎さんですね。」

桃「はい、そうですが…」

鬼「ワタクシ、鬼ヶ山和菓子店のオニガヤマと申します。
先ほど、どこの鳥の骨ともわからない雉が弊社に乗り込んできまして、
そちらの商品のキビダンゴがとてもおいしいと伺いました。
雉がおいしいから買ってやってくれと言って、持っていたキビダンゴを食べたあと
うずくまって泣いていたんです。涙が出るほどおいしい商品なんて、そうそう出会えるものではありません。」

桃「いや、おいしくて泣いているわけじゃ…」

鬼「とにかく、百聞は一見に如かず。私にも一つ、いただけないでしょうか。」

桃「…どうぞ。」

鬼「(パク…モグモグ…)こ、これは…絶妙に、まずい。」

桃「ですよね。うちのおばあさん、キビダンゴ作るとき、
3回に1回はこんな調子なんだよね。あはは。」

こうして桃太郎が立ち上げた新事業は、あっという間にとん挫(ざ)したんだとさ。
おしまい。



作者の読んでみたはこちら↓
https://stand.fm/episodes/655e36c8d4a6616b77d03d2f

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