見出し画像

自動案内軌条式旅客輸送システム (AGT)

神戸ポートライナーは凄い
どうして新神戸駅まで延伸しないんでしょうね

約43年前から、営業路線として「世界初の完全自動無人運転」を行っていました。
将来の労働力不足を考慮して開業時から、世界初となる完全自動無人運転を行った事や、全駅に日本で初めてのフルスクリーンタイプのホームドアの設置した事などが「先見の明」有りと評価されている。

1974年(昭和49年)12月から1977年(昭和52年)2月までの間に開かれた「神戸市新交通システム機種選考委員会」で機種の検討が行われた。
選考委員会では、川崎重工業のKCV (Kawasaki Computer Control Vehicle)、神戸製鋼所のKRT (KOBELCO Rapid Transit)、三菱重工業のMAT、新潟鐵工所のNTSの4機種の側方案内方式システムで導入の検討が行われた。
神戸市は地元企業を育成する立場から、川崎重工業・神戸製鋼所・三菱重工業の共同開発とし、新しく KNT (Kobe New Transit) として開発が進められた。

車両の試作車は1000型として"川崎重工加古川実験線"で試運転が行われていた。
加古川車両工場の西側には、1974年(昭和49年)4月に日本国内初の本格的な新交通システム試験線「KCV加古川試験線」が開設された。
川崎重工業が独自に開発したKCV (Kawasaki Computer-controlled Vehicle)システムの実用化確認のために開設されたもので、1977年(昭和52年)3月まで試験車両を製作し、様々な実用化試験が行われた。
試験線は総延長650 mのループ線で、半径20 mの最小曲線や最大70 ‰の勾配、プラットホームなどが設けていた。
1979年(昭和54年)5月、神戸新交通ポートライナー用試作車(3両編成)が製造され、本試験線で走行試験が行われた。
この試験結果を反映して、ポートライナー用8000型全車両(現在では旧型となりました)の受注に結び付いた。

神戸新交通の自動案内軌条式旅客輸送システム (AGT) 路線
ポートライナーは神戸の中心地・三宮と沖合に建設された当時世界最大の人工島ポートアイランドを結ぶ路線として計画され、1981年2月5日に国鉄三宮駅~南公園駅~中公園駅間6.4キロで開業した。

建設費用は事業者施工分で211億円、公共事業費等が226億円、総計437億円(1 kmあたり68億円)である。

同年3月20日から9月15日まで開催された神戸ポートアイランド博覧会「ポートピア’81」の観客輸送を担い、その後は海上文化都市として整備されたポートアイランドへのアクセス路線として親しまれている。

神戸学院大学・神戸女子大学・神戸女子短期大学・兵庫医療大学、理化学研究所(スパコン)、貿易センター、ポートターミナルなどが沿線に立ち並ぶ。

最古では有るが、AGTの中で最も高い輸送力となっている
ただし、乗車定員が少ないため、朝夕通勤通学時間帯の混雑は有名。

新交通システムの構築
基本仕様を統一し、システムを標準化することでコストダウンが図られている。
ポートライナーは、コンクリートの路面を急勾配に強いゴムタイヤで走行する小回りがきく中量輸送機関。

標準規格が制定されると、1989年に横浜市で「金沢シーサイドライン」、1990年に神戸市で「六甲ライナー」、1994年に広島市で「アストラムライン」、1995年に「ゆりかもめ」、2008年に「日暮里・舎人ライナー」が開業している。

https://www.youtube.com/watch?v=PIj9_AF69L0

1998年にはポートアイランド沖に建設が決まった神戸空港のアクセス路線として延伸が決定。
2006年2月2日に市民広場~神戸空港間が開業し、総延長10.8キロ(複線部8.2キロ、単線ループ部2.6キロ)となった。
神戸空港駅までの延伸開業とともに、2006年2月2日より快速運転が開始されたが、2016年3月28日に廃止された。

海外輸出では、2003年から2005年にかけてシンガポールで2路線を開業した他、2019年12月にはマカオでも1路線を開業した。

従来の2倍の時速120キロで走行可能な「高速新交通システム」を開発した。

横浜市は2027年に旧上瀬谷通信施設(米軍施設跡地)で開催予定の国際園芸博覧会(花博)にあわせて、相模鉄道本線瀬谷駅から会場まで約2.6キロの「(仮称)都市高速鉄道上瀬谷ライン整備事業」を計画している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?