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南蛮貿易

①鉄砲の伝来
(中国船の)ポルトガル人が種子島に漂流、鉄砲を伝える(1543)
同時にボルト・ナットの技術も伝わったという。
堺(泉州)・根来(紀州)・国友(近江)などの鍛冶屋で鉄砲が造られる

火縄銃を高く売れると思ったが、見本が有れば作ってしまう国だった。
その後、火縄銃は日本で使いやすいように改造されてゆくこととなる
また、日本の職人の手によって装飾された美しい火縄銃も登場する。

②キリスト教の伝来
イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエル(スペイン語: Francisco de Xavier)が鹿児島に上陸 カッパッパ
キリスト教(ローマ教皇をトップにしたカトリック)を伝える(1549)
プロテスタントは教皇ではなく、聖書を中心としている点がキリスト教とは違う点。
欧州の庶民に受け入れられ力を増すプロテスタントに対抗するために出来たのがイエズス会だった。
イスラム教は聖書すら無い口伝の宗教だった。そのためコーランを許さない宗派もある。

西日本を中心にキリシタン(キリスト教徒)が増加し始め、キリシタン大名も誕生する

ザビエルは後奈良天皇および征夷大将軍・足利義輝への拝謁を請願するも断られる。

大内義隆に2度目の謁見をした時、インド総督とゴア司教の親書の他、望遠鏡、洋琴、置時計、ギヤマンの水差し、鏡、眼鏡、書籍、絵画、小銃などを献上した。(1551)
喜んだ義隆は山口で宣教を許可した。

日本でなかなか受け入れられない原因は中国の影響と考えたザビエルは中国へ渡り布教活動できずに死亡する。仏教伝来の流れをキリスト教伝来に利用しようと考えたのでしょう。

日本に根付いた大乗仏教の経典は哲学なので、聖書では対抗のしようがなかった。
ザビエルは「洗礼を受けていないものが死んだら地獄に落ちてしまう」と説教したのがまずかった
全知全能の神キリストと言うが、なんと無慈悲で無能な神様なのかという話が広まってしまう。
先祖を敬う日本人には、先祖も全て救う阿彌陀佛(仏教)の教えのほうが合っていた。
天地万物を作ったというのなら、キリストはなぜ悪いものも作ったのか?と問われ
「彼らが勝手に悪くなったので、神は彼らを懲らしめ、終わりのない罪を科す」と説教した。
それを聞いた日本人は「なんと残酷で悪い神なんだ」という話になった。
ザビエルは「自分の限界を試された」とイエズス会への手紙に書いて2年で日本を離れた。

日本人にとって宗教は習慣であって強制されるものではない、教会に通うなんて面倒くさいことはしたくないですよね。
ザビエルが論破されてから475年の時を経ても日本の自然と文化風習には馴染むことはない、それは聖書が変わらないからです。

③南蛮貿易 
金・銀・奴隷の欧州での価値を知らない日本からの搾取だった。日本は大損していた
南蛮人とは、スペイン人・ポルトガル人をさす
紅毛人とは、オランダ人・イギリス人をさす
平戸・長崎などで南蛮貿易を行う
日本の輸入品:鉄砲・火薬(火薬1樽=女性50人)
日本の輸出品:金・銀・奴隷
南蛮文化:西洋医学・西洋天文学・活版印刷、カステラなどの外来語ができた。

不平等な貿易は今も続いていますけれども

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