AirPods Proは用法容量を守って正しく使いましょう

Appleのエコシステムにがっつり取り込まれている私ですが、AirPods Proも購入して一か月以上はたつでしょうか。一時期AirPods Pro関連の記事が大量に出ていて、新しいことをコメントする隙なんてもはやないですが、知らない人もいるかもしれないので、特徴を箇条書きにしてみましょう。


AirPods Proの特徴

・Apple社製の完全ワイヤレスイヤホン

・ノイズキャンセル機能付き

・カナル型

・うどん部分が無印AirPodsと比べて短くなった

・外部音取り込みモード付き

・音質はいいが、もっと音質がいい完全ワイヤレスイヤホンがある(らしい)

・イヤピースが最適かどうか判定する機能がある


この辺りでしょうか。完全ワイヤレスなのは便利だし、デザイン的にも格好いい。ノイズキャンセル機能付きオーディオ機器を試すのは初めてですが、雑音の大きい環境でポッドキャストを聴くと恩恵がはっきりわかる。音質についてはポッドキャストを聴く用途がメインなので、言葉が聞き取れることが重要。SONYのノイキャン付き完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM3の方が値段が安いし、レビューによると、音質も良さそうなのだけれど、AirPods Proとどちらを買おうか迷った結果、iPhoneとの親和性を選択。イヤピース判定機能はCoolで、デフォルトのサイズで問題なかった。

問題なかった。そう思っていました。イヤピースのサイズが最適かどうかの判定が正しいか、実際に自分の耳で試してみるべき、とふと思いついてサイズを変更してみました。するとデフォルトのサイズでも大きいサイズでも、OKの判定。ふーん、どっちでもいいんだ。音質もノイズキャンセルの性能もあんまり変わらないし、そんなもんか。ぐらいの感想でした。外部音取り込みモードを試すまでは。

いや、おかしいとは思っていたんですよ。レビュー記事の数々では外部音取り込みモードの音の自然さを強く主張しているものも多いのに、自分で聞いてみるとどう聞いても人工的な音がするので。レビュー記事はポジショントーク的な部分も大きいからかな、と思っていました。人工的な音といっても、そこまで気になるものでもないし、まぁいっかと思っていました。しかし今回、イヤピースのサイズを変更してみたら、ウソみたいに外部音取り込みモードの音が変わりました。明らかに人工的な音だったところから、劇的に自然な音へ。相対的に圧倒的に音が良くなりました。気づけて良かった。

今回の教訓は、うたい文句とか、評判とか、最初の印象とか、機械の判定性能なんかを、うのみにせずに自分で検証できるならば試してみるべし、ということ。敷衍すれば、たとえば、他人の研究発表をうのみにせずに、自分でも追試すべし、というようなこと。そうやって反証可能性というキーワードを大事にしたことで、科学は発展して来たんだし。(カール・ポパーさんが言い出したことらしい。名前だけは聞いたことある)それに、自分でもいろいろ試した方が楽しいしね。

ということで。ひょっとしたら機械のデフォルト設定をいじってみた方が幸せになるかもよ、という話でした。

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