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憑依パズル「ゴーストトリック」

昔ニンテンドーDSで出たゲーム。今はSteamやSwitchで遊べる。4000円。
プレイ時間は13時間。



あらすじ

ある夜、ゴミ捨て場で”アナタ”は死んでいた。
無様な死体と、それを見ている女。そこに現れた謎の殺し屋によって、
女も殺されてしまう。
そこに救いの手を差し伸べられるのは”アナタ”だけーー
死後の世界から現世をアヤツル「タマシイ」として。
どうして死んでしまったのか? 自分は何者だったのか?
その秘密を探るべく、一晩限りの冒険が始まる。

システム

パズルアドベンチャー。
物体に憑依する「トリツク」と、物体を動作させる「アヤツル」
この2つの技を用いて、様々な人物の死の運命を変えるゲーム。
死の4分前に戻り、変わりゆく状況の中で活路を見出し、死の運命を変えることができれば、いずれ”アナタ”の真相にも辿り着けるでしょう。

難易度

意外と難しい。
詰まったらとにかく「アヤツル」でいろんなものを動作させてみること。
見た目とは違った動きをするものもある。
あと、変わりゆく状況の中で一度しかチャンスのない活路もある。
そういうのは逃すと、キャラがセリフでヒントをくれるので
どのタイミングなら活路があったかを考えてみることだ。

雰囲気

外連味あるキャラクターたちが織り成す、王道サスペンス。
それぞれの思惑の中、少しずつ運命の糸を紐解いていく感覚は
ミステリーにも近い。

フランス書院で本出してそうなマダムがいる。

感想

ゲーム作りが巧すぎる。
DS時代のゲームなだけあって、文字が大きくて漢字が少ないわけだが
言葉遊びが巧みでテンポよく読めるし、ギャグとシリアスの転換が上手。
プレイ後振り返ってみると、とても王道のストーリーといえるのだが
プレイ中は展開に飽きが来ない、不思議なゲーム体験だった。
ちょい役のキャラほど味付けが濃いのがスパイスなんだろうか。
唐突に男を口説きだすアルバイトの女……

最後もきっちり伏線を回収しきって大団円にまとまっているし、
これは名作。