「在宅・事務所担」として思うこと。
他愛ない話で、かつ個人的な意見なので、反りが合わない方は聞き流して頂いて結構なのですが。
例えば、別にジャニーズに限ったことではないかもしれませんが、現場に行ったこともないのに担当ヅラするなよ的な意見も世の中にはございましょう。
けれども、少なからずアイドル界隈では『在宅』や『茶の間』という文化が存在し、基本的には『好き』という気持ちさえあれば誰にでも『ファン』になる権利はあると、私は思うわけです。それを人にどうこう言われる筋合いはありません。
世の中には、地方に住んでいてなかなか遠征もしにくいとか、私のように体調上の問題で現場に行けないとか(私は東京なので、距離だけで言えば現場はとても近いです。が、私の状況ではほぼ意味を成しません)、あるいは社会人で休みがもぎ取れない、学生さんでお金がない、お子さんが小さいから現場に行くのは控えている、など色々な方がいるはずです。
それぞれに千差万別、ファンとしての形があっていいと思うのです。大事なのはファンである、ありたい、応援している、したい、という気持ちです。
……と言い聞かせながら、私は在宅をやっているわけです。現場に行けないことが全く悔しくない哀しくないと言ったら嘘になりますが、そこを受け入れなければやっていられない状況なのです。
好都合なことにジャニーズというのはことネットには疎い文化で、だからこそテレビなどのメディアにおいて多大なる力をもってお茶の間でも充分にファン活動をそこそこ楽しめる土壌があるわけです。(地方では映らない番組も多々あることでしょうが、それでも他のジャンルに比べると露出が圧倒的に多いはずです。まぁ、そのあたりでネットに弱いところがネックになっている側面もありますが)
もし現場に行ったことがなくても、負い目に感じずにファン活動を自分なりに楽しむ方法を見つけてほしい。と、ささやかながら思っています。
こちらの気持ち次第では、映像でも現場に行っているつもりで楽しめるはず。私はそう思っているからこそ、どのグループも本懐はやはりステージだな、と映像を見るたびに噛み締めるわけです。
あと、掛け持ちという問題について。
散々書いていますが、私は数年前から『事務所担』を名乗り、ドルオタ界隈でいうところのDDといってもさほど相違ありません。
もちろん、私が現状そうできているのは、なんとなくでの自分ルールの取り決めや、現場に行かない分の予算が浮いていることも理由として多分にあるわけですが。(自らそんなもの名乗っているのも、半ばヤケっぱちでもあります)
でも、よくオタ卒がどうの、担降りがどうの、という話を耳にします。全てやめてしまうならともかく、例えば別のグループ担当になるからこっち担降りします、とかいうのは私にはよくわかりません。
現場に行くとかソフトを買うという優先順位が変動することを担降りと呼ぶのならば、私は年がら年中担降りしっぱなしということになります。でも私にそんなつもりはないですし。(私はFCに入っていないのでよく知らないのですが、FCの都合上担当を降りる、変えるということならばとりあえず優先順位に従って書くしかないのではないでしょうか)
優先順位は変わってもいいと思うし、前述したように、『ファンであること』は茶の間・在宅でも可能なのです。わざわざ『担降り』という言葉を使って断ち切る必要があるんでしょうか。嫌いになったのなら仕方ないですが、好きなら好きのままでいいと思います。何らかの理由で現場に行かなくなったりソフトを買わなくなったりしても、好きでいたいならそれでいい。
現場に行くとかソフトを買うことが、必ずしもファンである証ではありません。それは分かりやすい行動のひとつにすぎないのです。
例えば。
今までは発売するもの全て片っ端から買っていたし現場にもなるべく行ったけれど、結婚するからそこまでお金を趣味に割く余裕はなくなる。だから担降りしよう。まだ好きだけど、状況が許さないから仕方ない。
ではなくて。
今までやっていたようにはできなくなるけれど、年に一回アルバムが出るから、せめてそれくらいは買おうかな。余裕がある時には息抜きに番組を見よう。
これでいいと思うわけです。この人も充分に『ファン』です。
もし『そんなのファンとは言わない』みたいなトンチキなことを言う人がいたら、『私の定義をあなたが決めつけないでくれ』と思えばいいと思います。
好きなものはいつまでも好き、でいいじゃないか、と。そういう話です。
だから、もしも推し以外の他のグループに興味を持ったとしても、それをなかったことにしないでほしいのです。好意を持って応援してくれる人が増えることは単純にいいことですし、先輩後輩関係が密接になってくるところではむしろそういう意識があるほうがより楽しめたりします。
余談ですが、担降りといえば、数年前にキスマイのコンサートで担降りウチワを持った人がテレビ(雑誌かも)でどーんと映っていたことがありました。割と私の周囲では話題になりました。ウチワに書いてあった文言を読む限り、その人はおそらくデビュー前からのファンで、その人にとって最後のキスマイコンサートだったのかもしれません。
しかし。
『担降りする(ファンをやめる)』という宣言を、わざわざ現場に持ち込んで、何ならおそらく自担にそれを見せつけるという所業。その、自己満足以外の何物でもないやつ。
ぶっちゃけ、現場の空気もタレントのテンションも下げるだけだと思いますし、おそらくアレをテレビでたまたま見たキスマイのファンじゃない人からすれば、「何あの人」って感じだと思います(私はファンとしてもそう思いました)。
担降りは本人の中で勝手にやってくれればいいことであって、タレント本人に知らせることではありません。「ファンになりました」はいいけど、「ファンやめます」は言う必要がないです。やめることが決まっているのであれば引き止められないし、引き止める理由もない、ましてやめる理由を相手は知る由もないので、何の参考にもならないです。みんなが純粋に楽しんでいるさなか、そのメッセージ……必要なんでしょうか。最後と思って現場に行くのはもちろん構いませんが、だとしたらウチワ持たないか、その場でだけはいつも通りやってほしいものです。
実際、外周とかまわってきてそのウチワを目にしたタレント側も「……で、だから?」って感じだと思うので虚しさしかありません。そして継続のファンからすると、そんなもの現場に持ち込んでる人がいることが若干恥ずかしいです。
やめるのは勝手ですが、自分のみでしれっとやめてほしい。と切実に思った件でした。
私は親にすら「お前結局どこ担なんだ」と言われるレベルの事務所DDですが、事務所担は某局の音楽特番のシャッフルメドレーとかをフルで楽しめるなどという利点もあります。カウントダウンコンサートなんて私得でしかありません。だってみんな好きだから、いつどこを見ても楽しいわけです。
なんとなくの優先順位は都合上ついていますが、好きという気持ちはどこを向いても120%のつもりでやっています。
たぶん、そうでなければ、NEWSの一連の脱退騒動のとき、それほど苦しくなかったです。どちらかに偏ってさえいればどちらかに偏った見方になり、私にエイター成分がなかったならば、四人の新生NEWSにだけ集中できて、色々考え込むこともなかったはずなのです。
そういう苦しみもたまにはありますが、基本的には楽しいことが多いです。これで現場に行ける体調であったならばなおいいですが。
現場に行けない事務所担から、現場に行けないことや掛け持ちというものに引け目を感じずに、どのグループでもいいので興味を持っていただけたら嬉しいな、というおはなしをしてみました。
少しでも多くのみなさんが楽しいジャニオタライフを過ごせますように。
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