就活で隣になったヤバい奴

私が出会ったヤバい就活生のお話

とある合同企業説明会にて、会も中盤になったところ

私はとある大企業のグループ企業さんのブースに入った。
入った企業さんの前の限目の説明が終わるのを軽く挨拶をして待たせてもらって、無事最前列に座って一息ついたとき

彼がやってきた。

ドタドタと彼がやってきた。


席割

彼は私の隣、中央の席に座ったのだが、鼻息が荒く動作も慌ただしくしていて明らかにアガっているようだ。
前半をゆったりとした感じで過ごしてきた私とは纏う空気が違い過ぎる。

鞄から慌ただしくメモを取り出し終えた彼は、落ち着くと思いきや振り返って私の後ろに座る人に話しかけた。

彼はこう切り出す
「企業の方に挨拶した?」
返事は聞こない。
「え?まだなの?」
どうやらジェスチャーで返事されたようだ。この時点で話しているのは彼だけなので、この場を察して黙ってくれるかなと思っていると
「いや!絶対あいさつした方がいいよ(クソデカボイス)!!!早くしなって!!!」
かなり大きな声。
ここまで騒がれたらもう挨拶がいらないくらい悪目立ちしている。絡まれた方は厄介な学生に絡まれたかわいそうな人としかみれない。

「インターン参加したでしょ!!その時にお世話になった方がいるんでしょ!!!絶対あいさつした方が!いいとおもうんだけどなあっ!!」
彼はさらに声を大きくしながら絡んでいく。私も仲裁に入ろうかと思うほどだ。ただ全く知らない学生で明らかにヤバいのでトラブルを避けるために私は沈黙を保った。

さらに口撃が進むうちに相手が女学生であることが分かった。
オイオイ、女学生相手にそんなイキるなよ、、、。
と呆れていると、
救世主
企業の方が仲裁に入ったようで絡まれた学生と会話を始めて事態は収束に向かった。
ちょっと、隣の彼は「すみません、同じ学校の学生が」とか言わないの!

さて、一波乱ありましたがこれからが本番の企業説明。
残念なことに隣の彼はまだ罹ったままで、不必要に緊張感と興奮オーラを放っている。
この限目は、どう頑張っても「企業から私たち」「私たちから企業」をみても心象はマイナスのままだろう。

流石に、企業さんが話し始めれば彼のオーラはそのままでも静かでいてくれるだろうと思っていた。しかし、彼は私の思いの斜め上をいく。
企業の方が話している最中に、何度も何度も腕時計を確認するのだ。
この場で目立ちすぎている彼はその行動で、何度も何度も腕時計を確認するのだ。私の集中も合わせてプツンプツンと切れる。
彼の大きい動作はそれだけでは納まらない。彼は大きめのノートにメモをとるときにお膝の上ではなく顔の前にノートを掲げて書くのだ。

余談、OGの方が自身のお仕事や体験のお話されていたとき、私のすぐ隣にいらっしゃって、彼女の目をみてお話を聞いていたら目が合ってそれが数秒続いた。
あまりにも永遠に感じたのでチャームにかかったかのかな。

さて、会社側の一通り説明が終わり質疑応答の時間。
しかし、この限目は隣の彼がほかの学生を威圧してしまっているのでもちろん誰も手を挙げない。
隣の彼はそんな私たちを見渡してから手を挙げた。
当然彼が指名され、そんな彼の切り出し
「ほかの学生は質問がないようなので、私が質問させていただきますw」
(はぁ???君が作ったんよ、この空気。その君がそれ言う!?)
あまりにも尖りすぎたスタートに笑いをこらえる私。企業さんのパンフレットを読み始める男子学生。
しかも彼の声は会社の方の数倍大きくさらに威圧感をプラスするのだった。

彼が新聞記者のように「二つ質問させていただきます」から始まった長~い質問が終わったところで終わりを告げるチャイムが鳴り、この限目は終了。


これを読んだ就活生のみなさんは、協調を大事にして周りの学生さんと一緒に楽しんで企業の説明が聞けるようにしましょう。

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※これはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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