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世界最後の植民地通貨CFAフラン


アリ・ファルハット
2019.08.09

元記事はこちら。

CFAフランをめぐるもうひとつの論争について、ドイツの論説委員がじっくりと解説しています。

CFAフランの大きな問題の一つ

Süddeutsche Zeitungが指摘しているうに、「世界で最後の植民地通貨」であることだ。実際、「加盟国は外貨準備高の半分をフランスの中央銀行に預けなければならず、その代表者は為替レートや通貨供給に関するすべての決定に対して拒否権を持っている」のである。

CFAフランは、輸出が弱い西アフリカ諸国に打撃を与えていると批判している。"綿花の生産量が多いにもかかわらず、輸入繊維は依然として安価である"

アフリカの14カ国がCFAフランを自国通貨として使用しています。

単一通貨による国家間貿易の拡大

この過去の遺物を取り除き、独自の単一通貨を持つというアイデアは、利点になり得るとビジネス誌『Brand eins』は述べている。

「共通の決済手段は、貿易や投資に極めて大きな利益をもたらします。簡素化し、安定させ、取引コストや価格変動をなくすことができる。」

特に、アフリカ諸国間の貿易は、欧州連合の70%に対し、大陸全体の17%に過ぎないからです。

しかし、新通貨「エコ」を予定通り2020年に流通させることができるかは未知数である。今のところ、「収束基準を満たすのは5カ国だけ」とミュンヘン日報は指摘している。


関連記事

1   【西アフリカの共通通貨「エコ」
2022年3月1日

https://iari.site/2022/03/01/the-eco-common-currency-in-west-africa/

西アフリカに単一通貨(ECO)を設立するための「ナイジェリア」ECOWASと「イヴォワール」UEMOAの戦いは、それぞれの経済に潜在的な利益をもたらすにもかかわらず、すでに敗北している。  


参考記事

1    【アフリカ連合が地域統合レポートを発表】2022年04月12日

アフリカ連合(AU)は3月17日、「アフリカ統合レポート」を発表した。

https://www.jetro.go.jp/view_interface.php?blockId=33460684

2020年から2年ぶりの発行となった(2020年5月27日記事参照)。本レポートは、アフリカ域内における8項目(人の移動、社会、貿易、インフラ、通貨、環境、金融、政治・制度)における統合の度合いを指数にまとめたもので、指数の最大値を1とする。なお、前回と比較すると生産、マクロ経済の項目がなくなり、社会、金融、通貨、環境、政治・制度が新たに加わった。
同レポートによると、アフリカ大陸の統合指数は「0.62」だ。アフリカ各地域経済共同体(RECs)では、東アフリカ共同体(EAC)が「0.75」、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)「0.74」、東南部アフリカ市場共同体(COMESA)「0.68」、南部アフリカ開発共同体(SADC)「0.61」という結果になった。


2     【アフリカの新植民地主義 - 企業メディアが報じないこと

欧米諸国は、旧植民地を搾取する一方で、巨大なニュースメディアによって、アフリカにおける表面的で浅薄な、そして偽りの民主主義を提唱しています。
フランスはアフリカの富の主要な受益者であり、「植民地税システム」によって、毎年5000億ドル以上がアフリカからフランスの国庫に送金されています。
"私たちは正直になり、銀行にあるお金の大部分がアフリカ大陸の搾取からもたらされたものであることを認めなければなりません。"- ジャック・シラク元フランス大統領
世界最大のニュースメディアは、欧米の植民地支配による経済的搾取については決して報じない。

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