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爆破予告って誰がしてるのかな

小さい頃から、年に一度くらい学校に爆破予告がされることがあった。僕も学校に行きたくない日には、「隕石が落ちてこないかな」「爆発していないかな」なんて妄想をしていたものだ。もちろん、実際にそれをやる人がいるとは思わなかったけれど、そういった人には授業に対する強烈な嫌悪感があるのだろうなと、妙に感心してしまう部分がある(これは誉めているわけではない)。 爆破という手段は、誰しも一度は思いつくほどシンプルで幼稚だ。どうしてもその日学校に行きたくない生徒が、何とかして休校にしたいと

    • 大人向け初めての電車の乗り方

      田舎暮らしで、今までは自転車だったのに急に電車通学、通勤になることありませんか?そんなあなたへの初めての電車で失敗しないための案内板です。 前談まず、前談を書こうと思う 、地方の田舎出身の当時高校生の僕は30分に一回しか来ない電車に乗るか自転車かの2択だった。 結果15キロ離れた高校まで3年間一度も電車を使わず自転車を漕ぎ続けた。 大学生になり自宅から学校に行く時、初めて電車に乗ることになった。 周りをキョロキョロしながら自分がこの空間に馴染めていない状況をどうにかしなけれ

      • 建築新人戦からの堕落 クリストファーノーラン インセプションを見て

        クリストファー・ノーランの映画『インセプション』を見たとき、ふと一つのことを考えた。アイデアを想像するためには、「トーテム」があるのではないかと思うようになった。 インセプションでのトーテムにはいくつかの特徴がある。 1.自分だけが知る性質: トーテムは、自分だけが知っている独特な重さや質感を持ち、他者には知られていない。 2.他人に触れさせない: 他者が触れるとトーテムの正確さが失われるため、決して他人に触れさせない。 3.現実と夢を分けるための道具: トーテムは、夢の

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        • 童貞は寄生獣なのかもしれない

          先日、このようなポストがバズっていた。 僕も数年前まではその属性を持っていたが、童貞を卒業した日から、何かが変わった気がした。具体的には、女性を神聖視することがなくなった。女性が、お風呂で髪を洗っている姿を見て、「ああ、やっぱり人間なんだ」とふと思った。それまで、ポルノで見てきた裸は、行為の時以外は服を着ているものだった。だが、日常の中で裸を目にする瞬間、僕の中での神が人間に変わった。 それ以来、女性に対する飢えた感情も次第に薄れていった。しかし、僕の友達の多くはまだその

        爆破予告って誰がしてるのかな

          部屋から離れた街

          駐車料金というものに、ずっと不思議な感覚を抱いていた。田舎で育った僕にとって、車や自転車をただ置いておくことにお金がかかるなんて、信じられなかったからだ。都会に出てきた今でも、どこか納得しきれない部分がある。しかし、最近では「街に入る入場料」として捉えるようにしている。街に期待するものが、その料金に現れているのだと自分に言い聞かせる。 そんな都会を訪れるたび、いつも感じるのが「外にいる感覚」の希薄さだ。田舎では、エアコンの効かないボロ車や自転車で何もない道を進むのが日常だった

          部屋から離れた街

          滲み出る性

          先日、男友達がカルバンクラインのパンツを買ったという話を聞いた。よくInstagramで見かける、ゴム部分を見せて履くあのスタイルだ。ブランド物だし流行に乗っているとは思うけれど、正直、変な格好だと思う。人前でパンツを見せる行為が流行するというのは、どうしても奇妙だと感じる。他にも似たような流行がある。 例えばここ数年、街中で女の子がお腹を見せる服をよく見かける。男の自分が視線を向けることが、どこか加害的に思えてしまい、少し戸惑う。最近、性を露出するスタイルがトレンドになって

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          くしゅん!

          今、部屋の掃除をしていた。 物が積み重なり、まるで九龍城砦のように複雑に入り組んだ僕の部屋。どこか一つでもバランスが崩れると、全てが崩れ落ちてしまいそうな状態だ。これでは建築学生失格だと自嘲しつつ、深夜に掃除を始めた。物音を立てないように、一つ一つのバランスを崩さないように、慎重に物を分類していく。 扉の前には、僕が右から左へと移した本が平積みになり、出口を塞いでいる。片付けが終わるまではここから出れないという意思表示だ。しかし、やはり片付けは苦手で、ゴミ袋を用意することすら

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          シンゴジラ考

          シン・ゴジラが好きだ。 最初に観たときは、正直リアリティがないと感じた。ゴジラが東京に襲来するシーンも、どこかフィクションの枠を超えないように思えた。しかし、これが震災をモチーフにしていると考えると、途端に現実感が押し寄せてきた。映画の裏に隠れている、見えない死体の山に気づき、目を伏せざるを得なくなった。 ゴジラが相模湾で発生し上陸しようとするシーンで、多くの人が海にカメラを向け、ゴジラを撮影しようとする姿は、どこか震災時の光景を思い起こさせる。「自分は大丈夫」とどこか他

          シンゴジラ考

          HumanOS ver:22.9.27

          最近、自分のiPhoneや周辺機器に名前を付ける楽しさに目覚めた。iPhoneには「脳」、AirPodsには「耳」、Apple Watchには「脈」、車には「足」、家の鍵には「守護神」、お金をすぐに消化する財布には「胃袋」と名付けている。これらのデバイスがまるで自分の体の一部として機能しているように感じられ、新鮮で楽しい。 特に、AirTagは発明だと思う。持ち物に名前を付けることには、新たな愛着が生まれる。例えば、車を探すときには、エグゾディアのパーツを集めているかのよう

          HumanOS ver:22.9.27

          数年ぶりに動物園に行った 夏の暑さに動物たちはすっかりへたっていた。木の上でぐったりと横たわるレッサーパンダも、暑さに負けて無力に寝そべっている。しかし、そのすぐ近く、檻の向こうで回っている扇風機だけが、まるで生き物のようにイキイキと動いている。 扇風機の羽が回る音が、どこか生き物の鼓動のように聞こえた。動物たちが暑さでバテているのに対し、扇風機だけが元気に風を送り続けている。その姿には、まるで扇風機自体が一種の生命を持っているかのような錯覚を覚える。 自然の中で疲れ果てて

          僕には尻尾がない

          空港の到着ロビーで友人を待っていた。友人とは学生時代、毎日のように一緒に過ごしていたけれど、社会に出てからはなかなか会えなくなった。それでも久しぶりに会うという期待感が、自然と高まっていた。 到着ゲートの前で、友人が出てくるのを今か今かと待っている自分に気づく。周りの目を気にしながら、少し遠くからその瞬間を見守っていた。そのとき、ふと自分がまるで忠犬のようだなと思った。 もしここに、感情が丸見えになる尻尾が生えていたらどうだろう?緊張と期待が混じった今の気持ちが、尻尾の動

          僕には尻尾がない

          カエル化する私

          私はいつも喉が渇いている。外食するとき、一杯の水ではその渇きを満たせない。しかし、店員さんに無料の水をもう一杯お願いするのは気が引けるし、水以外の飲み物、例えばジュースやアイスコーヒーを頼むほどその店の飲み物を飲みたいわけでもない。だから、喉はいつまでも十分に潤わない。我慢して昼食を終えた後、次に飲み物を楽しむための喫茶店を探し回ることになるが、いつも余計に喉が渇いてしまう。 この問題は私自身の性格に起因しているのかもしれない。私は飲食に対する興味が薄く、空腹感や喉の渇きを

          カエル化する私

          コンビニエンスストアにて

          今日、学校に提出する資料を印刷する予定があり、朝6時半にコンビニに向かった。 朝から店内では人々が列を作っていた。店に入ると、一瞬、目が合ったが、特に意識せずコピー機へ向かい、資料を印刷した。印刷が終わり、切らしていたハガキを買おうとレジに行くと、店員さんが人の列には目もくれず、私に向かって「どうぞ〜」と声を掛けてくれた。 店を出る際、再びその列を見返した。杖をついたお年寄り、スーツを着たサラリーマン、大学生風の女の子など、7人ほどの集団が無言で動かずに並んでいた。顔見知

          コンビニエンスストアにて

          拝啓、メガネをかけた猿ども江

          あなたの書いた文章を以下のように再構成しました。 --- Xを見ていると、多くの人が単純な感情を連ねて、直接的な刺激をリツイートするbotのようになっていることに気づく。それは一種の「人間性の原液」だと思う。つまり、私たちの内面にある本質的な部分が露わになっているのだ。 同時に、私たちはマクドナルドのようなジャンクフードを食べ続け、睡眠時間をブルーライトに奪われている。こうした現代のハイテクな文化に囲まれながらも、私たちは文化をかなぐり捨て、文明が廃れ、原始的な生活に戻

          拝啓、メガネをかけた猿ども江

          ヒト科の別種を見て

          今日、高校を中退して美容師になった同級生に髪を切ってもらった。一年ぶりに話す彼は、やっとハサミを握らせてもらい、今日はその最初の客として僕が呼ばれたらしい。僕の意識は美容室に行くことより、彼に会うことの方が強かった。そのため彼を見て、美容師らしくセットされた髪型と、人付き合いに慣れたコミュニケーションの取り方に驚いた。彼と話していると、美容師としての彼を強く意識せざるを得ず、同時にしどろもどろになってしまい、敬語混じりの言葉を話す自分が滑稽に感じられた。 数十分が経つと、体

          ヒト科の別種を見て

          A.M.7:00 くだらない妄想

          今日も早朝からアルバイトをしていた ふと耳のインカムから 「少々お時間いただきます〜恐れいります〜」 と聞こえてきた、 くだらない事ばかり考えてい私は 「少々お時間を頂戴します、畏れ要ります?」 と変換され 「時間を、、、、盗らないでくださぃ!!、!お、畏れは、いいい、らないです、、!、、」 と半狂乱の怯える男とバトルを仕掛ける店員の姿が見えた

          A.M.7:00 くだらない妄想