7 映像を作り始めたきっかけ

こんにちは。ホンマです。ブログもなんとか一週間つづけてみました。毎日何かを投稿するとか結構大変なことですね。

今日は、自分が今仕事をしている映像制作をはじめたきっかけや、どういう流れで今やっているのかを書きたいと思います。
このブログを見る人で映像制作の道に歩んでみたいという人もいるかもしれませんし、あとは自分は過去のお話をすることがないのでまとめてみます。

結論から言うとかなり曲がりくねった道を歩みながら今映像制作の会社をつくるまでいきました。人生何が起こるか分からないってやつですね。

要点をまとめるとこんな感じです。

・高校生の時までクリエイティブな道に進もうとする人の思考が良く分からなかった。公務員志望だった。
・大学で映像制作に触れたけど、美大とか芸術系の分野にいなかった。
・映像の勉強はしたことはなくて基本的に独学。
・大学卒業後は映像業界と全く関係ない営業マンをやっていた。


むちゃくちゃな人生の歩み方をしているので、こんな生き方もあるんですね~程度で見ていただければと思います!

【高校時代】
冒頭に書きましたが、高校時代の将来のビジョンは公務員になることでした。理由は、父親が公務員だったから。ただそれだけ。いつも定時で帰り、夕食を家族と過ごす。土日は趣味の時間に使う。家族旅行もたまにはする。そんな父親を見ていたので、将来は公務員になったほうがいいんだろうな~という感覚で自分の夢を描いていました。
通っていた学校が、都立晴海総合高校という当時はちょっと変わった学校に通っていました。総合学科ということで、授業が基本的には選べたりしていて同級生も面白い人たちに囲まれて過ごしました。周りには、高校生の時点で「将来はアーティストになりたい」とか「美大に進む」みたいな人が半分くらいいました。
その中で自分は文系大学に進学する、と考えていました。美大に進む友達もいて、「美大とかに行って将来何になるの?」という失礼なことをよく言っていました。それくらい興味がなかった。

そんな中で、ちょっとした出来事がありました。友達に誘われて写真の授業をとりあえず選択していました。白黒の現像やプリントをしたりするのですがとてつもなくセンスがなくて苦痛でした。しかし、授業の後半でphotoshopを使ってコラージュを作るという内容になったとたん、ものすごくのめりこんで作品を作りました。当時、先生にもその作品は褒められて「美大とかに進学しないの?もったいないよ」と言われましたが「公務員になるので…」と濁していました。

そんなこんなもありながら高校を卒業して公務員になるべく、大学に進学します。

【大学時代】
中学~高校は剣道部にいてバリバリ動いていたのですが、大学に入ったらもういいかな、と思いサークルを探していました。
中央大学商学部に入学して、よっしゃ公務員目指してみるか!と決意していたのですが、放送研究会というサークルに目が入りました。映像を作れる!とか謳っていてちょっと楽しそうだな、と思い見学しました。
中学になったとき、2000年くらいですね。ちょうど家にもインターネットの回線が入り、パソコンも家にありました。そのインターネットの契約がケーブルテレビということもあり、民放以外のさまざまなチャンネルが見れるようになりました。その時から食い入るように見ていたのがスぺシャとMTV。いろんなアーティストのMVが流れたり、ライブ映像が放送されてそこで音楽も詳しくなったりしました。
その中でも、MVというのがすごく新鮮で、当時はYouTubeもなかったので簡単に見ることはできませんでした。なので、音楽も当然好きですし、MVっておもしろそうだなというのは心のどこかにひっそりとありました。

その気持ちが「放送研究会」という文字をみて盛り返して、サークルに入ってみようと決意しました。

話を聞くと、自分が高校時代に触ったphotoshopも使うらしい。だったらやれるかも!と興奮しました。高校時代の授業に感謝です。あとは先輩や同期がすごく面白かった。同期の友達とたくさん音楽の話や映像の話をしてぶちあがってました。
そんなこんなで遊びながらですが、映像制作を2005年から始めるようになりました。いつしかMVを作るとかやってみたいな~と考え始めます。
また、サークルの先輩と一緒にいったWIREというテクノフェス。あれでVJというカルチャーに触れて「VJをやってみたい!」と思いました。宇川直弘のVJには本当に感動した。なんだこれ!!みたいな。

学生の時に作っていた映像なんてクソみたいなものですが、そんなのでもすごく楽しかったです。今でもたま~に見返してみます。
大学1年~3年まで、公務員を目指すという夢なんて消去してとにかく映像を作ることに没頭していました。(授業もそれなりに受けていましたよ!学校の委員会に入っていたのでわりと真面目な学生でした!)

2008年、就職活動。もうそのころには公務員の「こ」の字もありません。映像のことで頭がいっぱいです。
まず、漠然と思ったのがいつか映像制作をしたい。MVの監督をしたい。それを達成するには何をするか?を就活で考えました。当然、映像制作の会社に入ったほうがいいのでしょうが、そうはならなかったです。当時、バイトで言ったこともありますが、映像制作会社を新人で入るとまずは下っ端からはじめます。アシスタントです。泥臭すぎるやつ。それは嫌だし、逆に遠回りなのでは?と考えて自分の人生の設計図を作りました。

・30歳までにはMV監督をやる。スぺシャとかで流れている。
・面白いキャリアを積んでみる。いわゆる普通のサラリーマンをやる。
・そこで3年働いたあとに会社を辞めてフリーランスになる。
・サラリーマンをやっていてもVJや映像制作を趣味でする。
・自分が映像を作る人間になるのであれば、就職する会社はメーカーにする。

と考えて、メーカーを受けまくりました。会社名とかよりも、何を作っているのか。自分は文系だったので、営業マンになるので「自分の会社はこれを作っています」と胸を張れるところを探しました。

そして決めた会社は、梱包資材のプチプチのメーカーです。
親に報告したときには怒られましたし泣かれました。「お前公務員になると言ったのに、なんでよく分からない会社に就職するんだ、4年間無駄だったじゃないか…」親も昔ながらの考えなので、聞いたことのない会社はいやだ、みたいな考え方の人で説得するのが大変でした。最終的には「お前の好きなようにやれ」と言われました。
そして大学卒業するまでにクラブでのVJをバシバシやっていました。この時のお話はまた別の機会に書きたいと思います。

【社会人時代】
プチプチの営業をするぞ!とやりましたがカルチャーが違いすぎてすごく戸惑いました。社会人ってこんなに大変なの…と感じました。代理店を回り、挨拶をして、怒られたりする。栃木に転勤したりして、結果的にはすごい楽しい仕事でしたし、今自分がやっていることとリンクすることがあります。
ものを作るという現場を知れたこと、その商品を持って売ること。書ききれないですがたくさんのことを学びました。
土日はクラブでVJをする。やればやるほどいろんな人と知り合えたり、大阪や名古屋とかで遠征してVJをするようになりました。
そして3年過ぎてから、独立しようと決心しました。会社の人には一切言っていなかったので、映像をやっていることや週末はクラブにいっていることもすごく驚かれました。会社ではいじられキャラみたいなのでいたので、説明するのに大変でした。

【独立】
やっとのこさ映像を作る仕事をするぞ!となりますが最初は仕事が少なかったりしてアルバイトもしてました。例えばクロネコヤマトの倉庫での作業とか。
色んな人との人脈だったりで様々な映像を作れる機会が増えて、26歳にして念願のMVの監督をすることができました!その時はすごくうれしかったですね~。クロネコヤマトのバイトしながら作品の内容を考えていたりしました。とても懐かしい。(最初に作った映像とかはここに貼りません。適当に探してみて下さい。)
最初は分からないことだらけでしたが、場数を踏んで勉強する、というのを繰り返していました。今でもその連続です。やる気だけはあるので、がつがつ前に進めました。(最初、白ホリという言葉の意味全く知らなかったです。本当に知識がなさすぎた)
とはいっても、たくさんの失敗をしていますし、挫折だってあります。すごくきれいなお話にまとまっていますが、苦労あり喜びありでここまで進めました。

【まとめ】
ここまで雑文読んでくれてありがとうございます。まとめると
・やる気
・失敗を恐れない
・いろんな人と会う

これを持って進めたら、何かしら面白いことになるんじゃないかと思います。映像の道に進みたい!というので学校を行くというのも素敵な選択肢ですが、それだけが正解じゃないと思います。いろんなこと触れられる人が素敵だな、と思います!
学生時代に描いたことを一応達成した今、次に何やろうか考えています。考えてはいますが、ちょっとずつ進めていこうと思ってます!




最後に。ケーブルテレビで見ていたMVの中で今の自分にすごくリンクしている作品を2つ紹介します。これを学生時代に浴びて、MVをやってみるぞ!と思わせたやつです。


BOREDOMS Vision Creation Newsun
夜中に見ていてわけが分からなくて動けなかった。映像ってこんな面白いのか~と思ったやつ。


Nunber Girl DESTRUCTION BABY
気味悪くて好き。このいびつなアニメーション。素敵です。




~おまけ~
最近自分が携わった好きなMV貼って終わりです。ここまで長文読んでくれてありがとうございました。


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