心の中の人

長い年月

離れられないでいた人と

この前、さよならした

何度目かのさよなら

そして、また、連絡を取りはじめ

絶望感を感じ、さようならを繰り返してきた

何度、始めても、すぐに打ちのめされて

撤退

私のことを好いていても

全人生をかけてまで、私を欲しいとは

思ってくれない人

自分の時間が何より大切な人

だから、私は後回しにされてしまう

そういう特性のある人だと

理解していたし、尊重していた

でも、毒親育ちの私は

この人だけには、素の姿で、心で

甘えて、受け入れてほしかった

それくらい、好きだった

本気のさようならをしてから

1週間たつ

もう、寂しい

メールもしないと宣言したから

守らなくてはいけない

もう、別々の道を歩いているんだと

自分に言い聞かす

私のことを何よりも大切に思ってくれるのならば

この長い時間に、あの人は行動を起こしたはず

それをしなかったということは、

私は愛されてはいなかったということだ

わかってる

ただ、都合のいい、暇な時間を埋めるだけの

便利な私

いつか一緒の未来を見たかったのに

何度、繰り返しても、夢さえ見させてくれなかった

もう、二度と連絡はしない

今度こそ、きっぱりとさよならだ

あの人の部屋の細部まで思い出せる自分が

恨めしい

わたしの心の中から、あの人を消して

心の中で大切に思っていてあの人を

でも、毎日、

メールを待ってしまう

馬鹿だなぁ

あの人が元気でいてくれたら

それでいい

そう思えるくらい、

私の心の中核から、遠く離れてほしい