『すべての政府は嘘をつく』

この前観た『すべての政府は嘘をつく』
1940~80年代に活躍した米国人ジャーナリストのI.F.ストーンのこの信念に影響を受けた現代のジャーナリスト達のドキュメンタリー。
http://www.uplink.co.jp/allgovernmentslie/

大企業に支えられ、政府の広報としての役割しか果たさなくなる構造を持つ大手メディア。
「すべての政府は嘘をつく」は「すべての権力者は嘘をつく」ということだった。

ニュースは私たちの興味を取り上げるものなので、どうしても有名人やセレブのどうでもいいネタの方が話題になりやすい。だから真面目な話にもユーモアがとても大切なんだと思った。
難しい話題やタブーに切り込んだ内容なんて多くの人は必要としてない。自分事になって初めて気付くこと。
でもそれだと手遅れだから、自分から情報を取りにいかない人へも届けられる状態(例えば映画とかバラエティとかファッション)に落とし込んだりしないといけないんだろなぁって思った。
権力者達はいつの時代もどこの国でもそれがとてもうまい。

権力者や権力に逆らえない人・団体、その周りにくっくいて自分も権力を手にしたかのように錯覚してるネトウヨ達に比べて、リベラルで自ら声を上げることができる人は圧倒的に足りない(というか本当はリベラルな人って多いと思うんだけど黙ってる人が多いから人数が少ないように見える)。加えて群れずに個々に動くことが多いので、ただ真面目に悲惨な状況を伝えるだけだと大多数の人は難しい問題から離れてしまうという事実(関心のある人だけにしか真実が届かないという事実)を分析して活かしていかないといけないんだろなぁ。

最後に。
I.F.ストーン殿堂入りのジャーナリスト、ジェレミー・スケイヒルの言葉。
「ジャーナリストとはキャリアでも職業でもない。ジャーナリズムは生き方である」
#映画 #movie #すべての政府は嘘をつく

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