年末商戦前に必ずチェック 最難関の販売戦略を徹底解説 最新のAmazon規制対策あり
年末商戦についてnoteにまとめてきましたが、いよいよ今回が最終回です。
今回は、年末商戦の販売編です。
第1弾、第2弾をご覧になって本編を読んでくださると時系列になって分かりやすいと思います。
第1弾、第2弾をご覧になった方は、きっと鬼滅の刃の最新回を待つように首を長くして下さったことでしょう。(うん!間違いない)
年末商戦noteは、第1弾から文字多め、絵少な目で書いていますが、敢えてこのスタイルでやっています。
”本質的な部分を伝えるには絵よりも文字”
という想いと、どれだけ僕の文字や文章であなたの理解が深まるか?
自分への挑戦でもあります。
頭の中を整理し、僕の知っている情報や経験をnoteに書き記す。
それを読んでくださる方がいて、お役立ていただけると。
WINWINの関係とは、正にこの状況じゃないでしょうか?
あなたからの感想や意見を伺い、今後の僕に新たな知見を与えて頂けると尚幸いです。
年末商戦最終回ということもあり、想いばかりが溢れてしまいました。
noteを書く理由やnoteを量産するには?については、また別の機会にnoteに記したいと思います。
(noteを書く理由をnoteに書くって変かな・・・)
それでは、本題に参りましょう。
【年末商戦はいつが一番売れるの?】
まず最初に
年末商戦ではいつが一番売れるのか?これは誰しも疑問に思っているでしょう。
もちろん僕の経験則になりますが、
今年一番商品が売れるピークは12月18~19日だと予想しています。
あくまでも上記日程はピークの予想。
やはりクリスマスを中心に売れるピークは訪れます。
実際は、12月上旬から次第に物の売れ行きが良くなるでしょう。
そして公務員のボーナスである12月10日を機に、少し売行きの傾きが上がります。
そして、12月18~19日にピークを迎えるという形です。
12月20日以降は一気に需要が下がるのか?と言ったらそうではありません。
18、19日に店舗に出向いたものの欲しいものが無かったり、まだ決まらずズルズルいくパターンもあります。
日本人は優柔不断で人に流されやすいところがあります。
ですから、20~23日ぐらいまではピークよりは落ちるもののまだまだ売れます。
24日を境に状況が一変することを覚悟しておきましょう。
そうです。需要も落ち着いてきますし一気に価格が下降始めます。
ただ、ここで注意したいのは何でもかんでも損切りすれば良い!というわけではないことです。
クリスマス特需のものは、早めに売りさばいた方が良いです。
(メルちゃん、メイキングトイ、プラレールなどの玩具、クリスマスコフレ)
クリスマス特需のおもちゃでも、廃盤商品や群がりが少ない商品は様子を見ながら販売しましょう。
クリスマス以降には、年末年始が訪れます。
年末年始も通常よりは需要高の状況が続いていますので、物が売れないわけではありません。
ゲーム類、レゴ、ボードゲームなどは比較的需要が続く印象です。
損切りする商品を見極めながら、販売戦略を立てていきましょう。
振り返りますと12月上旬から徐々に販売の力を入れ、ピークを12月17~19日に持っていく。
その後も自己発送を交えながら利確商品をさばいていく。
損切りするタイミングになった場合、あなたが損切りしようとしている商品は今後の需要動向はどうなのか?
分からなければ、去年のkeepaグラフを確認すると良いでしょう。
新しい商品であれば、旧作若しくは類似品を例にとりましょう。
ピークまでにある程度売り切ることを想定し動いていくと、ミスは少なくなります。
12月に物が売れることは、商売人誰もが知っていることですので、全体的な物の相場は上がります。
最近はブラックフライデーなどのイベントを11月中に実施し、一気に囲い込みに入る印象です。
イオン、楽天、トイザらス、Amazonなどあらゆる店舗で11月にブラックフライデーを実施します。
”物が安い”印象を持ってもらうには、もってこいのイベントなのです。
安く購入できた実感があることで、その後も同じ店舗での購買意欲は搔き立てられます。
実際のところは12月は全体的な相場は上がりますので、各店舗共に大きな利益をもたらすことができます。
これは各企業に直接聞いたわけではありませんが、僕が5年間年末商戦をやっていて実感していることです。
【Amazon上弦の鬼出現!?】
年末商戦を戦う上で気を付けるべきことが、Amazon上弦の鬼の出現です。
マスクの転売が問題視されて以降、Amazonでは上弦ならぬ上限価格を設定するようになりました。
Amazonが設定した上限価格を超える価格で販売しようとすると、エラーとなり商品が反映されません。
本当にこれは困ったものです。
年末商戦関わらず、この問題には頭を悩ませています。
条件や設定詳細はAmazonさんのみぞ知るという事になりますが、この上限価格は
✅カートボックスの価格
✅Amazonでの過去60日の販売価格
✅14日間の最高価格
を参照に決めていると、価格の健全性のページに記載があります。
(価格の健全性のページ)
テクサポに問い合わせたところ、メーカー小売希望価格については、必ずしもその価格が有効になるわけではないと回答がありました。
年末商戦で扱う商品を想定してみると、Amazon本体、業者さんが安値で販売していたものが枯渇。
そこに僕たちが出品した場合、上限価格が利益を得るのに十分な価格差があればよいですが、
上限価格によって利益を圧迫、若しくは利益なし、赤字となるケースがあることを頭に入れておく必要があります。
これまでの経験を踏まえると上限価格は少しずつ上昇し、緩和されていきます。
ただし販売期間が限られている年末商戦では、厄介な問題になりかねません。
対処法としては、仕入れる際に出品登録をして、目標の価格設定にした場合、”停止中”にならないのか確認することをお勧めします。
同様にAmazonにおいては下弦の鬼ならぬ下限価格も設定されています。(設定可能です)
こちらは優しい鬼でして、誤ってあまりにも安い価格で販売した場合、エラーとなり、激安価格で売れてしまうのを守ってくれます。
Amazon上弦の鬼は本当に厄介なので、利益を圧迫しないように注意していきましょう。
自由に価格設定できないって悲しいものですね。
【返品期間延長の影響】
上限価格の話にも繋がってきますが、Amazonさんからとんでもないお知らせが届きました。
以下の通りです。
このたびAmazon.co.jpでは、2021年の年末期間中(11月1日~12月31日)にお客様へ届けられたAmazon直販およびFBA商品について、通常、商品の到着から30日以内としている返品可能期間を、翌年1月31日までに延長させていただく予定です。お客様によりよい購入体験をご提供し集客を強化することで、出品者様の中長期的な事業成長をサポートすることを目指す取り組みとなります。
11月1日に購入された商品は、購入者さんに対して最長で3か月の返品期間が与えられることになります。
年末商戦中に購入された商品の返品の可能性が高くなることが考えられるんですよね。
自己発送の返品期間については、出品者の任意になるとのことです。
Amazonさんとしては、この時期商品が集まることを分散したい目論見も感じる対策ですね。(倉庫が商品で溢れますからね汗)
販売に対してどのような影響があるのか?
例えば年末プレ値販売した商品を購入されたとします。
需要が落ち着いた年始に安く店舗で購入できることが分かれば、購入者さんはそちらを購入しAmazonで購入した分は返品する。
他には、ゲームソフトやDVDなどクリアや飽きた、鑑賞してコピーしたのを理由にもう必要ないから返品する。
著しいプレ値での販売、商品の属性によって返品の可能性が考えられます。
対策を考えていく際に、まず一番大切なのは
新品販売であれば、確かな仕入れ先と良い商品の状態で販売する。(中古を新品、リサイクルショップ仕入れ⇒新品販売は規約違反です)
販売者である僕たちに不備があるようではいけませんよね。
それでも返品の可能性はありますので、更なる防御策が必要です。
”記録に残すこと”
これが効果的です。
✅仕入れた商品と領収書をセットにして写真を撮る。
✅シリアルナンバーを記録する(商品によっては)
✅商品単体の重量を記録する。
理不尽な返品があった場合に、これらの記録は有利に働きます。
最後に出品の際にこの記録した旨をコンディション欄への記載しましょう。(本来は、商品に対するコンディションを記録する場所ではあります)
そうすることで返品の防御策になります。
返品期間延長に伴って、この販売に対する保険、防御策についてもしっかりと考えて臨む必要があります。
Amazon上限価格、返品期間の延長については数年前までは全く考える必要が無かったのですが・・・
時代の流れですね~。
【損切りのタイミング】
年末商戦で売る商品は、全て爆益で在庫もすっからかんに無くなるのが望ましいですが・・・
過去5年間の年末商戦で一度もこのような状況になったことはありません。(僕が下手くそなのもあるでしょう)
僕のイメージしている年末商戦で扱う商品については
少品種大量縦積みは、リスクは高いけど業務量が少ない。
品定めが確かならば利益率は伸ばしやすい。(←これミヤモトさんが得意な型です)
価格チェックなども管理しやすく、見落としは少なくなる。
一方
多品種少量積みは、リスク分散はできるものの業務量が多い。
無難な攻め方で、初心者さんや経験が少ない方へおすすめです。
価格動向のチェックをこまめにする必要があり、販売に転じる時期を間違えないようにする必要があります。
たっぷりと仕入れて販売する経験ができるので、せどりのレベルアップにもつながると思います。
たれさんはどうなのか?というと、中品種中量積みぐらいですね(笑)
いずれのケースでも損切りをするタイミングが出てくると思います。
損切りする場合にチェックすべきことは、
✅販売時期は過ぎていないか?(第1章参照)
✅出品者の数、商品の在庫はどうか?
✅商品の回転はどうか?
これらを総合的に判断していくことになります。
販売時期については、第1章を参照してもらうことにして
出品者数、商品在庫はどうか?について詳しく解説します。
まず出品者が1000人越えなど、明らかに群がっていて自分が出している価格より安く販売されている場合。
これは相当商品の回転が良くない限りチャンスは廻ってこないでしょう。
大抵の場合、出品者が群がったら価格は下がっていきます。
ですから、群がりを感じたら最安値に合わせて販売していくことをお勧めします。
油断したらならないのは、出品者は少ないけれど在庫保有数が多いAmazon本体や業者さんがいる場合です。
僕たちのような出品者でなく、Amazon本体や業者さんは大量在庫を抱えています。
出品者が10人だったとしても、1業者1,000個持っていたら全体在庫は10,000個です。
一方、出品者が1000人でも在庫が1人1個であれば全体在庫は1,000個です。(1人1個は考えにくいので、極端な例ですね)
とにかく価格動向をチェックしながら、価格が上昇傾向、出品者減少傾向であれば、販売期間を考慮し高値待ち。
価格が下落傾向、出品者増加傾向であれば最安値に合わせる意識となります。
ここで商品の回転はどうなのか?
という話が出てくるわけですが、年末商戦の回転はすこぶる速いわけです。
やはり高ランキングの商品ほど、爆発的に売れるので、価格が上昇傾向、出品者減少傾向となりやすいですよね。
(あとは市場在庫との兼ね合いです)
ただ高ランキングの商品は、人目につきやすいので誰でも狙える特徴も兼ね備えているというわけです。(群がりやすいってこと)
果たして文章でどこまで伝わるか分かりませんが、ついてきてくださいね。
ちょっと話が逸れつつありますが、
損切りのタイミングは、基本的に販売時期を最も重要視した上で動いていく。
販売時期ギリギリまで待つというよりは、自身の在庫数、商品固有の特徴をしっかり確認して販売していくことが大切です。
最大値だけをピンポイントで取るのは本当に難しいです。
その商品複数在庫で利益を出すこと(1個爆益、10個利益、1個赤字でもその商品で勝てば良いのです)
ひいては年末商戦全体でプラスになることを念頭に置いて行動していきましょう。
販売時期のピークを過ぎて、クリスマス特化型商品であれば、みるみるうちに価格は下がっていきます。
持ち直すだろう!きっと値上がりするだろう!の淡い期待がうまくいったことはほとんどありません(涙)
損切りに踏み込むコツは、”年末商戦全体で勝つんだ”という俯瞰的思考が大切だと思いますよ。
【自己発送を活用する】
年末商戦で人気が出る商品は、現行品が多くなります。
人気キャラの新商品、人気メーカーの新作など流行っているものが需要が高くなります。
ただこういった商品を前もって仕入れて納品するのは極めて危険です。
Amazon本体や業者さんが切れてから仕入れて自己発送で勝負するのも売り上げを大きくする策です。
準備編でも書いたように、年末は納品遅延の問題が付きまといます。
12月中旬以降に仕入れして納品しても、販売機会に間に合わないケースも多くあります。
こういった場合は、自己発送を多用していきましょう。
自己発送では、返品リスクも心配は少ないですし、受注後、自宅から発送できるので時間ラグが少ないです。
確実に利益が残るものだけでも構いませんので、販売ピークには自己発送も併用して総力戦で販売に力を入れましょう。
自己発送は後出しジャンケンと捉えると、利益を大きくするのに大いに活躍するでしょう。
【まとめ】
年末商戦は、販売戦略が重要です。
たとえ価格改定ツールを活用していたとしても、こまめに価格チェックをすることをお勧めします。
どのタイミングでその商品を販売するのか?
ひとつひとつ明確な出口戦略を持っていると、販売がうまくいくでしょう。
年々Amazonのルールも厳しくなり、注意すべき点が増えたのも事実です。
ただ、注意さえすれば大丈夫な事案ばかりです。
嘆くのではなく対応策を考えて進めていきましょう。
正直、一度この内容を読んで理解できる方は、少ないと思います。
ぜひ何度もご覧いただき、頭の中に落とし込んで実行に移しましょう。
そして、いざ販売時期に差し迫った時にもう一度再確認してみて下さい。
検討を祈ります!
【最後に】
今回のnoteに関してですが、次作への期待を込めて
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