英語のリハビリ

英語のリハビリ

2022年がはじまった。年末の過ごし方はここ数年同じだ。年末に帰阪したら、大晦日は友人宅で大忘年会。おいしいおいしいといいながら鍋をつつき、紅白が終わることに実家へ。元旦はボーっと過ごす。

今年はちょっと違って、持ち越した仕事が多いから、珍しくPCの前で1月の準備をちょぼちょぼやっている。1月刊行の2冊は終わり、目下2月刊行の編集作業を進めているが、問題は3月刊行の2冊。そろそろ組版なんだが、なかなか時間が取れない。正月の間になんとか目鼻をつけなければと思いつつも、飲むんだろうな。ふう。

溜まっている積ん読本も読みたいけれど、12月から何を思ったのか英語のリハビリを始めた。時間がかかるだろうなあと思っていたけれど、症状はよくなかった(笑)。重症だ。単語がはなから飛んでいる。確か昔はわかっていたよなと思いながら、辞書を開く。せめてもの救いはKindleなので辞書がサクッと開けることだ。

リハビリに選んだのは“Crazy Rich Asians”。映画は観て面白かったし、筋もだいたい頭に入っているからサクサク進むだろうと思っていたけれど、どうしてどうして。形容詞が飛んでる。雑誌や新聞の記事だと込み入った形容詞はあまり使わないから、そもそも初見の単語も多い。思いのほか時間がかかったけれど、なんとか読了。ふうふう。

読了して思うのは、移民の描かれ方の違いだ。英語の本を読み始めたのは、1993年ぐらいから。その時に手に取った1冊が“Joy Luck Club”。2冊とも、移民の苦労と、世代のギャップがテーマになっているけれど、“Crazy Rich Asians”の明るい描かれ方に笑った。映画向けだと思う。“Joy Luck Club”も映画は観たけれど、両方とも観終わったときの感想は似ていた。

“Crazy Rich Asians”にも、“Joy Luck Club”にも麻雀のシーンが出てくる。前者は、ヒロインのレイチェルが恋人のニックと別れを決める重要な場面だ。対戦相手はニックの母親のエレノア。ミッシェル・ヨーが演じているのだけれど、中国からシンガポールに移り、チャイニーズとしての価値観を守りながら、レイチェルに詰め寄っていく場面はよかった。“Joy Luck Club”のオープニングも麻雀にシーンから始まる。中国人は麻雀のときに雑談をバンバンするのに驚いた。

1冊読み切るのに3週間。もう1冊ぐらいリハビリが必要だと思った。スピードを上げなければ意味がない。


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