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定山渓ビューホテルをビューする

 homeportの記念すべき第1回目の観光は、おそらく札幌に住んでいる人ならば、一度は見聞きしたことのある「定山渓ビューホテル」に宿泊します。

 筆者が2008年に初めて札幌に住み始めた当初、北海道のカラカミ観光や野口観光のCMは「これぞ大衆観光!」と言えるダイナミックな印象で、とりわけビューホテルのCMは印象に残っている。

 当時のCMでは、ブーメランパンツの少年が、プールの上を滑走してるようなインパクト大のCMが頻繁に流れていた。
 ところで、現在のhomeport(筆者宅)にはテレビがなく、定期的に利用するTverでは、ローカルなCMはほとんど見ることが出来なくなってしまった。一方で、全国のローカル番組はTverを通じて、全国各地に拡散している。筆者が定期的に観るのは「発見!タカトシランド」(北海道)と「博多・華丸のなんしようと?」なのだが、両者ともに街歩き番組でありながら、まちとの関わり方が微妙に異なっている。それは、演者と場所との相互作用によるものなのだろうが、その地域性の違いを垣間見れるのもまた面白い。
 話を元に戻して、今回のテーマは「定山渓ビューホテル」を「ビューする」こと。つまりビューホテルを「まなざす」こと(観光のまなざし)である。定山渓ビューホテルは、定山渓をまなざすポジションを獲得することで、定山渓の象徴的なホテルたりえており、北海道の大衆観光の象徴のような存在でもある。homeportでは、そのビューホテル自体をまなざすことを試みたい。
 だからといって、ビューホテルを批判的に考察し、あ~だ、こ~だとホテルの部屋に閉じこもって談義するわけではない。むしろその逆で、徹底的にビューホテルを遊び尽くす、ビューホテルに身を委ねるのだ。札幌駅からの送迎バスに乗って、チェックインしたら、水の王国ラグーンへ。泳ぎ疲れたら、「絶景」の露天風呂に漬かり、身体を休めたら、バイキングの楽園へ。そして、夜には、「JOZANKEI NATURE LUMINARIE 2023」へ。

 河童伝説の神話はどのように物語られてきたのか、定山渓の始祖と言われる美泉定山とはそもそも何者なのか。そんなことも頭の片隅に置きながら、ひたすら定山渓を遊び尽くす。これは東浩紀の『観光客の哲学』の一つの実践でもあるかもしれない。


「定山渓ビューホテルをビューする」【催行決定】
日時:2023年9月4日(月)
予算:10,890円(1泊2食付)
参加者(現時点):山崎、宮崎、古玉
問合せ先:tourismusic.station@gmail.com


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