札幌南区満喫旅
1月21日 日誌
まず始めに言うと、この日は札幌の南区をゆったり満喫したような日だった。
朝9時に山崎さんと真駒内駅に集合して、そこからバスに乗って札幌芸術の森美術館へと向かった。この日のメインの目的は、今開催中の「札幌国際芸術祭2024(SIAF2024)」(https://artpark.or.jp/tenrankai-event/siaf2024/)を見に行くことだった。
2つの展示が開催されており、1つは「明和電機」という、名前は電気屋さんみたいだが実際はアーティストの作った作品とその経歴を楽しめるものだった。そしてこの日は社長による生のパフォーマンスが見れる日だったので、その会場は多くの人で溢れており、本当のライブ会場みたいだった。
この「明和電機」という人?集団?会社?は、社長の土佐信道さんがこれまで発明、作成してきた様々な作品を展示するだけでなく、その作品のいくつかの楽器を使って演奏もすることもしており、更には楽器やおもちゃの販売もしている。有名なものだとオタマトーンというものがあり、僕も遊んだことがある。
展示されている作品は年代順に並んでおり、どういう経緯で作成されたか、例えば前の作品シリーズで何か限界を感じて、それを踏まえて次の作品がどうして生まれたか、などを細かく知ることができてとても面白かった。社長のライブでは、本人からその説明を改めて聞くこともできたし、オタマトーンなどの発明した楽器を実際に使った生演奏も楽しめた。喋りも演奏も上手で、プロのアーティストだなと感じた。
全体的にかなり面白い展示だったので、興味のある人はぜひ行ってみて欲しいなと思う。
もう1つの展示は「メディアアーツ都市・札幌って知ってました?」というもので、「明和電機」の展示に比べて小ぶりなものだったが、こちらも初めて知る内容がいくつかあって面白かった。
まずは大きく雪ミクの展示がされており、これは初音ミクを生み出した会社が札幌の会社だったからである。そして「メディアアーツ都市」というものに札幌市は加盟しており、これはユネスコが定めているものである。僕は札幌にもう何年も住んではいるが、今まで全然知らなかった。
一通り展示を見終わるともう12時を過ぎており、お腹が減っていたのでお昼ご飯を食べるべく、芸術の森センターの方へ向かった。ここの2階にレストランがあり、今は冬期間ということで豚汁とおにぎりを売っているが、寒かったのもあり豚汁が最高においしかった。おにぎりも何種類か売っており、僕はオムライスを選んだ。食べるとチキンライスの中に卵焼きが入っており、確かにオムライスだったし、これもすごくおいしかった。
ちなみに食べるのに夢中で写真を撮るのは忘れてしまった。
朝~昼で札幌芸術の森美術館を楽しんだ後は、バスで真駒内の方に戻り、そこから札幌市立大学まこまないキャンパスへと向かった。ここでは「
-南区アートシーズン冬- 森を継ぐ/燐光を紡ぐ」(https://www.city.sapporo.jp/minami/shinko/minami-artfes/2023event5.html) という展示が開催されており、札幌に住んでいる2人のアーティストの作品を見ることができた。
この札幌市立大学まこまないキャンパスは、廃校になった小学校を再利用しており、展示会場も小学校の教室を使っていた。僕は久しぶりに小学校に来たのもあって、何となく懐かしい気持ちになった。また、学校の校庭ではたぶん一般開放されていて近所の子供たちが楽しそうに遊んでいて、本当に今もある小学校みたいな光景だった。
14時過ぎに札幌市立大学を出て、次は真駒内にある「六花文庫」(https://www.oda-kikin.com/rokka.html)というところに向かった。ここでは食に関する文献を収集、展示しており、約8,000冊の本を読むことができる。400円でコーヒー(おかわり自由)も飲めて、ゆっくりと読書を楽しむための空間が用意されていた。
僕たちは暖炉の前の席に座ることができ、木の焼けるにおいと音を楽しみながらコーヒーと読書をする贅沢な時間を過ごした。閉館時間の16時くらいまで滞在したが、非常に優雅なひとときだった。
六花文庫を出た次は、手稲のほのかで温泉に入ろうと思っていたが、何となく南区をもっと楽しみたいと思い、最近行っていなかったのもあって「小金湯温泉」に行くことに決めた。途中で六花亭の真駒内店にも寄ってお菓子を買いつつ、バスで1時間くらいかけて小金湯温泉に向かった。
この日は結構寒くて雪も程よく降っていたため、露天風呂がとても気持ち良かった。お風呂からあがった後は、ここのレストランで晩ご飯を食べた。僕は豚丼と温かいミニそばに加えてデザートでアイスまで食べて大満足だった。
晩ご飯を食べつつ、山崎さんと今日の振り返りをするラジオの収録もした。温泉でも少し話をしてはいたが、山崎さんの今やっている授業で学生に高校生や過去の自分などに宛てた手紙を書くことをしているらしく、それを自分ならどういう内容を書くかについても話をした。僕はそのときに後悔のしない選択をしろ、みたいなことを言ったが、同時に自分の過去について振り返ってみた。今のところあんまり後悔のない選択をしているのかなとは思うが、今の自分だから言えることを言っても当時の受験勉強で手一杯になっている高校生の自分が素直に聞いてくれるだろうかとも思った。これは自分自身が受験~大学生活を経て少しは成長した証だなと思う。一方で、当時は受験に対してかなり大きなエネルギーを一点集中できていたので、それもすごかったなと思い、これは今の自分が見習いたい部分でもあると感じた。
そして21時過ぎの終バスまでいろいろ話をして、22時半くらいに帰宅した。こんな感じで、この日は南区で芸術を楽しんだり散策したりしながら過去を振り返ってみたりもするような1日だった。朝から夜まですごく長く感じたが、かなり充実した日だったなと思う。寝つきはすごくよかった。
(担当:宮崎)
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