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障がい者の思いに寄り添う

こんにちは、㈱ライトンの竹内です。私は就労支援継続支援B型事業所ジャバメートの管理者もしています。昨日、参加した相談室あいさん主催の事例検討会についてお話したいと思います。

事例検討会とは?

利用者や家族・利用者を取り巻く環境などの困難さを解決に導くことや、事例提出者の悩みを参加者全員と共有しながら課題を分析し解決の糸口を得ることで、ケアマネジメント力の向上を目指す勉強会です。複数の援助者が考えを持ち寄って、その人に合った援助のための方針を立てていくことが目的です。私はこの勉強会に参加してまだ2回目ですが、新しい発見や学びがあり、福祉の勉強がまだまだな私にとっては貴重な勉強する機会です。

「障がい者支援のキホンのキ」

今回は事例検討ではなく、大久保薫さんという方の「障がい者支援のキホンのキ」というテーマで講義を受けました。大久保さんは、障がい者支援の専門家で、多くの著書や講演をされている方です。講義では、福祉の歴史的背景から、国の考え方が変わることによってどう現場が変わっていったかということを教えていただきました。支援側からすると昔のほうが自由度があったそうで、現在は縛りが強く、専門性が出すぎて弊害があるそうです。例えば、障がい者の分類や評価が細かくなりすぎて、個人のニーズや特性が見えにくくなったり、支援の範囲が限定されてしまう。専門家の登場で障がい者本人のやりたいことが見えにくくなっているということでした。

メガネがなければ視覚障害?

今回の気づきは、目の悪い人はメガネがなければ視覚障碍者だが、メガネという道具があれば障害ではないということ。つまり、障がいとは、その人が何かをしたいと思っていることができない状態であって、その人自身の問題ではないことがあるということです。そして、支援というのは【お手伝い】であって、誰かが何かをしたい、困っていることを手伝うことなのです。目が見えない人にやりたいことを人が手伝うのか、メガネという道具に手伝ってもらうのか。
しかし、それを障がい者は伝えられないことが多いし、支援者は理解できないことが多いのです。だから事例検討会が必要ということだったのです。事例検討会では、障がい者の思いや意向を汲み取り、その人らしく生きるための支援を考えることができます。

支援とは?

懇親会

講義が終わってからは懇親会があり、さらにいろいろなお話を聞くことができました。大久保さんや他の参加者の方々と交流することで、福祉の現場の実情や課題について深く知ることができました。昔は、障がい者がいると地域で支援していたのに、今は専門機関や専門家が登場するようになって、地域の良さがなくなりつつあるそうです。地域の中で専門機関”も”支えることが必要だと感じました。

懇親会では、私たちの事業所が行っているオーダーメード洗剤×就労支援プロジェクトの話もしました。このプロジェクトについて、参加者の方々からも興味や質問をいただき、有意義な意見交換ができました。

私はこれからも事例検討会に参加して、障がい者支援のキホンのキを学んでいきたいと思います。そして、私たちのプロジェクトも広めていきたいと思います。最後に、相談室あいさんと大久保さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。

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