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和菓子のデジタル化


2年ぐらい前から気になっていて、ようやく一昨日Media Ambition Tokyo 2021で実物を見ることができたので、備忘録。

CYBER WAGASHIは気象データに基づいて生成される新しい和菓子。日本の四季の移ろいを表現するために生まれた和菓子を、近年の気候変動による季節の消滅とかけ合わせて、この時代の季節を感じるきっかけにしたいという思いから生まれたそうだ。見た目の色合いも美しいだけでなく、「風速、気圧、気温」の3つの気象データを独自のアルゴリズムを使って3Dプリンティング技術で再現する、という発想が斬新。

イベント内のOPEN MEALSのトークセッションでは、「グラフィックデザインがCMYKやRGBといったコードでデータが転送できるのであれば、味も要素を分解すればどこででも再現できるのではないか」というところから着想を得ているのがとても面白かった。テクノロジーの発達は、文化を消すものではなくて、新しい形で文化を表現するものであってほしいし、より良い未来を実現するものであってほしい。このプロジェクトはまさにその好例だったと思う。

元々初めて情報が公開されたときには、このサイバー和菓子を実際に食べられるカフェも予約していたのだけれども、コロナによって企画が中止に。実際に食べてみたかったなあ。

参照元:https://www.open-meals.com/cyberwagashi/


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