見出し画像

Reborn Art Festival 2019

"Reborn"という言葉がなぜか気になってしまったのが、最初のきっかけだった。

たまたま仙台で働いていたことがある会社の先輩からオススメされて、弾丸で行くことにした、Reborn Art Festival。瀬戸内国際芸術祭ほど知られておらず、けれどもAP bankなどがライブが開催されるようになったそうだ。

画像3

仙台駅から車で1時間半。宮城県石巻市街地と、松島の近くの牡鹿半島を舞台とした「アート」「食」「音楽」を楽しめる芸術祭。もともとは3.11の東日本大震災の被災地だった場所を、地元の人とアーティストが一緒にその名の通り街を「生まれ変わらせる(=Reborn)」させるために立ち上げたそうだ。
全てで6エリアある中でわたしが行ったのは、荻浜エリア、鮎川エリア、網地島エリアの3つ。

荻浜エリアは芸術祭のモチーフとなっている白い牡鹿のオブジェがある場所。洞窟の中に様々な世界が彩られていた。

画像2

個人的に一番ヒットだったのはReborn-Art DININGのパエリア。売りに出さない雑魚を漁師からもらい、オリジナルのパエリアに調理したものだそう。まさに「食のReborn」だった。

画像1

荻浜エリアから車で20分ほどのところにある鮎川エリアは、話しかけてくる別世界から来たような詩人の家があったり、目隠ししていろいろな絵の具をぶつけてできた作品があったり。視覚だけでなく聴覚、嗅覚にも訴えかけてくる作品が多かった。

画像4

画像7

鮎川エリアから船で20分ほど離れた島に、網地島エリア。鬱蒼とした神社や草むらの中から突如文字が描かれた小屋が現れたり、蛍光緑の液体に囲まれた古墳があったり。島という場所柄、なんだか日本だけれども次元が違う空間に来たみたいだった。

画像8

画像5

画像6

もともとは「被災地を支援する」というきっかけでできたかもしれない芸術祭。ただ、そこにある作品は、知られていない洞窟を異世界に生まれ変わらせていたり、もしかしたら捨てられていたかもしれない食材を美味しい料理に変えていたり。どんな素材も、捉え方、調理仕方によってその価値が変わってくる。だから"Reborn"という言葉に不思議と惹かれていたのかもしれない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?