どすどす歩くよ、アラフォーは
余談だが(余談から始まるスタイル)、
はじめタイトルを『夏は短し歩くよババア』にしようとした。パクリ丸わかりもいいところである。次に考えたのが、『ババアは歩くよどこまでも』だった。これもよくあるし、ババアって怒られそうな気がしてやめた。気の小さい奴である。常日頃「あなたまだ若いでしょ!」と言われる職場に居る所以である。しかしわたしはまごうことなき中年である。
結果、このタイトルに決定した。余談終わり。
さて、本題に入るとしよう。
このあいだTwitterで、#/夏に読むならこれっていう小説・本というハッシュタグを見かけた。わたしも投稿したのだけれど、びっくりする1位だった。
これを見ていて思い出したのが、わたしは夏になると読書量が増える。本が読みたい!となる。くっそ暑い中、本を読みたいのである。涼しいところで読むのも好きである。
もうひとつ夏というか暑くなってくるとしたくなるのが、外を歩くことである。
太陽じりじり炎天下、とっとこ歩きたいのである。馬鹿である。
さて、起きたらもう既に暑い日。太陽さんさん、外気温は26度、夏日である。
これは歩かねばなるまいと、今年1発目の歩くを決行することにした。
いつもは車でゆく図書館に、歩いていこう。片道15分ほどである。
本が入ったトートバッグと、肩掛けバッグを携えて、外に出る。良い天気だ。
おもたい。
本は10冊。馬鹿である。車でいきなさい。
とりあえず歩き出す。
人はほぼいない。夏に向かうこの季節のにおいがとても好きである。ちなみになんのにおいかというと、草のにおいと農薬のにおいのようである。確かめたわけではないがそう言われた。夢がない。
歩く。
暑い。重い。
あ、日焼け止めぬるの忘れた。
途中、工事現場を通り過ぎる。交通整備のおっちゃんはやる気が本気でなかった。ごくろうさまです。
たい焼き屋さんを通りかかる。わたしが小さい頃にというか、父の小さい頃からあるらしい。まさか同じ人がやってるわけないけど、歴史がある。今いくらくらいなんだろうと、ちらっと見る。130円。
わたしの小さい頃は80円くらいだったよねえ。
たい焼き屋さんを通り過ぎ、もうとけかける頃に図書館に到着。肩、くだけるかと思った。
またいくらか借りて、とっとこ帰る。
たい焼き屋さんからいいにおいが漂う。買い食いしそうになるがこらえる。
途中の交差点で、女子高生と合流した。歩く速度は似たようなものだが、なんとなく後ろに速度をさげて歩く。
可愛い。制服もここらじゃいちばん可愛い高校のだ。生足に紺ソックスが良い(変態と思われるのであまりガン見はしない)
歩き方が東京の街を歩くOLのようである。なんだその年齢に合わぬ艶めかしさは(変態がっつり後ろ姿見る)
スクールカースト上位って感じ。
余談だが(またか)アラフォーはミレニアムの頃JKだったので、今よく目にするスクールカーストってものがわからない。その頃もあったのかもしれないが、少なくともわたしのいるクラスにはなかった。目立つ人とおとなしい人くらいしかなかった。平和な時代である。余談終わり。
暑い。女子高生と違う道に入り、もうすぐ家だ。
帽子がほしい。身体も大きいが頭も大きいので、普通の帽子だと浮いてしまうのである。でかいサイズの帽子をください。
汗びっしょりで帰宅。
手洗いうがいで、冷蔵庫からアイスコーヒー取り出してやおら飲む。
ウマー。
夏はこれ、アイスコーヒー一気飲みウマー。
さらっと2杯目を注いで部屋に戻り着替える。コーヒーを飲む。
これがわたしの夏にしたくなることである。
別に歩いたからとて何があるわけでもないのだが、暑くなると歩きたくなる。
寒いと雪が降ってて外なんか出たくないけど、暑くても歩きたくないような気がするけれどもね。
うだるような暑さと、流れる汗と、熱を帯びた町並みと。
短い夏を思いきり味わうためなのか。暑いときには暑くなることがしたくなるのか。
理由はわからないけど、今年の夏も歩きまくろう。熱中症には注意して。
さて、姑獲鳥の夏でも読もうかなあ。