警察道路封鎖

なぜみんな投資詐欺や詐欺商法に騙されるのか?

1000億円を超す巨額の負債を抱え破産手続きに入っていた株式会社ケフィア事業振興会(以下、ケフィア)に対して、いよいよ警視庁が本格的な捜査に乗り出しました。

他の類似事案と同様に、被害者には高齢者が多いようです。

ここで言うオーナー制度は、
販売する商品を一定期間後に売値より高く買い戻すことを約束する「買戻特約付売買契約」を利用したポンジ・スキームです。

ポンジ・スキームとは、
既存の出資の配当や払戻しのために新たな出資を繰り返し募る、自転車操業のような詐欺や詐欺まがいの仕組みのことです。

収益に見合わない高配当をうたうのが特徴で、既存出資者への支払いに必要な額の新規出資を確保できなくなれば破綻するしかありません。事業そのものがフェイクであることも多いです。

以前書いたこちらの記事でも冒頭で同様の説明をしていますが、この記事ではそれだけではなく、オーナー制度以前から続くケフィアによるポンジスキームの全容を紐解いて解説しています。

なぜみんな投資詐欺や詐欺商法に簡単に引っかかってしまうのか?

それは、引っかかった人が特に情弱だったとかそういうことではなく、誰でもある当たり前の心理作用によるものだということを、少しでも多くの方に知ってもらいたいと思っています。

人は誰でも、自分がうまくやった過去の実績を疑いたくない気持ちを持っているものだ。それが当たり前であろう。だが、そうした成功体験こそが大きな罠となっているのが、本当は美味しくない「美味しい投資話」なのだ。

いつかあなたが誰か信頼する人などから投資話を聞いて、「これは美味しい」「きっと大丈夫」と思ったとしよう。そこには必ず、あなたの気づいていないリスクや罠が隠れているはずだ。

必ず、である。

美味しい(ように見える)投資話には、必ず、あなたに見えていないリスクや罠が隠れている。

成功体験があなたの目を曇らせる。

普遍的な真理です。
というわけで、

美味しい(ように見える)投資話には、
皆さん、くれぐれもお気をつけください。