DJI POCKET 2 はよく iPhone と比べられるけど
先日購入した DJI POCKET 2 を早速実戦で使う機会が何回かありましたので、それを経て思ったことレビューです。
広角になった、夜間に強くなった、でも iPhone が優秀過ぎるから買うほどの価値なくない?みたいな記事や動画をたまに見かけるんですが、そんなことないと思うのです。
iPhone を放っておくのが心配
バンドマンはライブとかで自分の演奏を録画することがよくあると思いますが、例えばステージの一番うしろに自分の iPhone を設置して撮ってる人をよく見るんです。
それってちょっと不安じゃないですか?誰かが持っていっちゃうということはこの日本ではあまりないと思いますが、それでもちょっと不安です。せめてステージ袖とかならまだ安心かな。
それと、ライブ前って「ちょっと遅れる〜」とか知り合いとよくやり取りするので、手元に置いておきたいんですよね。
音が割れにくい
これもバンドの話になるんですが、バンド練習とかステージって、かなり音量がでかいんです。iPhone で普通にムービーを撮ると音が割れることがしょっちゅうです。
録音専用のアプリには録音レベルを調整できるものもありますが、ムービーを撮りながら録音レベルを調整できるのはなかなか見かけません。
その点、DJI は録音レベルを3段階(AUTOを入れると4段階)で調整できますので、ライブの録音もほぼ問題ありません。
そして割と音がいい。低音がかなり出るので、EQで調整してやれば、けっこう臨場感のある感じに聞こえると思います。
log撮影で「いい感じ」に撮れる+カラーマッチが楽
多くの動画カメラには、シネライクとか log とかいうモードがあるんです。これが便利。もちろん DJI にもあります。
このモードはコントラストの低いすすけたような色で撮れるんですが、あとで色の調整がしやすいんです。映画のワンシーンのような感じにすることもできます。
iPhone の標準カメラで撮ると、最初からバキバキにいい色で調整されてしまうので、もうそれ以上いじっても飽和状態で変な色になっちゃう場合があるんですよね。
ただ、iPhone にも log で撮影できるアプリがあるので、どちらもこのモードで撮っておくと、カメラのクセが出にくくて違和感なく動画を編集することができます。
インタビューの映像なんかは、ワンカメより「引きの固定カメラ」+「手持ちのバストアップ用」の2カメの方が画変わりがしていいんですよ。私はこのやり方で DJI と iPhone を同時に回してインタビューを撮影しています。
とにかく、iPhone とは別に高品質の動画を撮影できる機材があるというのは非常に心強いですね。
難点も確かにある
iPhone と比べると使いにくい点も確かにあります。私の場合、録画ボタンを1回押して、あとはずーっと回しっぱなしにする撮影方法を取ることが多いのですが、DJI の場合、一定のところでファイルが分割されてしまうんです。
これは4GB問題というややこしいのがありまして、詳しくはネットで調べてもらうとして、もうそういう仕様なんです。なので、曲の途中で分割されたりするとわずかにプツッと切れた感じになって非常に困るのです。
これはスピードの速いカードを使うことである程度回避できるというのを見かけたので、早速注文したとこところです。
でも音声は別録りというのがやはり安心ですね。映像の途切れはそれほど気にならないのですが、音声は明らかなノイズが入るので後で修正ができません。
また、DJI は画面が小さくて画角を確かめにくいです。これも筐体が小さいから仕方ないことです。ある程度勘を磨くしかありません。
iPhoneにつなげて使うと大きな画面で確認できますが、つないでる間は iPhone が使えなくなっちゃうんです。
iPad とワイヤレスでつないでモニターにするというのはありかもですね。でも iPad はカンペに使いたいしなー…。
とにかく私は買って正解。
今の私の運用方法だと、DJI を買って本当によかったと思います。色々と世界が広がりました。
今度は逆に「手ブレする用」のカメラが欲しいと思い始めました。手ブレしない映像ばかりだと気持ち悪くないですか?私だけでしょうか。
もう目星はついています。散々悩んだ末の結論です。
これについては別の機会に書きたいと思います。
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