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夏風邪をゴンびきして(コロナじゃないけど)死を意識した話

今回はめちゃくちゃ個人的な話なので、独り言です。

ほんと生きててよかったと思いますが、このたび久しぶりに(というか人生で一番辛かったんじゃないか)大風邪をひきました。

熱はまー9度ぐらいが2日間あった程度で(それでも辛かったですが)、3日目からは8度を超えることはなくなりました。

一番辛かったのが「痰」です。3日目くらいから肺がゴロゴロ言い出して、絶対に「切れない」やつなので、ゴホンともできず、気管の奥に溜まったまま数日間を過ごしました。

ひたすら水分をとりまくったけど、一向にヤツはうすまる気配もなく、気管に張り付いていました。ちょっとした咳払いなんかでは絶対に取れません。

イメージで言うと、声帯の裏にベッタリ絡みついている感じ。普通に咳払いをすると、声帯の表側だけをこすってる感じですが、もっともっと裏の奥の方なんです。

腹式呼吸で息を深いところに向けて「ハーッ」とやると、肺の方でゴロゴロと音がします。ここで一気に息を吐き出せば出そうですが、そうたやすいものではないことは自分でよくわかります。喉や声帯の炎症している部分にへばりついている感じがするからです。

この状態だと、うっかり中途半端に痰が出てきたりすると気管の入り口を塞いでしまい、息ができない状態になることがあるんです。

出すにも出せない、引っ込めることもできない、気管を塞いで窒息する、そんな恐怖と闘っていました。

呼吸も存分にできないので、手足が冷たくなり、このクソ暑いのに冷房27度でも寒いくらいでした。でも全身にじっとりと冷や汗をかいていました。

5日目だったか、何かの拍子に「コホン」と咳き込んだのをきっかけに、一気に出そうと試みました。決死の覚悟です。一応ケータイで妻にSOSを送る準備をしました。

自分も聞いたことのない声を出しながらなんとか7割くらいの痰を奥から引きずり出し、正念場を乗り越えました。どれだけ頑張っても絶対に取れない部分が残りましたが、それはまたしばらくして先程の要領でなんとか出し切りました。

その後も何度か大きな波がありましたが、この最初のやつが本当に恐怖で、「失敗したら死ぬ」と思いました。生きててよかった。

発症してから9日目になりますが、まだ喉、鼻、咳の症状が残っています。

一個発見だったのは、漢方の「麦門冬湯」がちょっと効くかもしれないということ。タイミングがちょうどよかったのかもしれませんが、これを飲み始めてから少しだけ痰がやわらかくなった気がします。(あくまで私の場合)

それにしても今回の風邪はかなり堪えました。コロナの検査は2回やって陰性と結果が出たので、風邪ということなんでしょうが、これほんとに普通の風邪か!?と思うくらいきつかったです。

4月に親父が亡くなり、5月に祖母も亡くなって、葬儀や法事などの決め事や手配、役所への手続き、遺産の処理や保険の手続きなどでこの数ヶ月奔走していました。

母親が一人実家にいるので、心配で毎週帰っていたり、どうしても引き取り手のない保護猫を飼うことにしたり、4月からこっちの生活がこれまでとまったく違うものになりました。

そういう疲れもあったんじゃないかなと思います。免疫力が落ちていたんでしょうね。

まーしかし本当にしんどかった。生きててよかった。

みなさんも著しい環境の変化があった場合は気をつけましょう。無理しがちですが、グッと自制して休養をとりましょう。

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