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マティスと父

5/28日曜日、
行こう行こうと思っていた東京都美術館で開催中のマティス展に行ってきた。


マティスの作品にとても惹かれ始めたのは、今年に入ってからたど思う。以前はそんなに、という感じだったと思う。
いくつかの点が重なって、これは観に行かねばと思ったのだけど、大元は父の存在と、実家に"Blue Nude"が飾られていたことが大きいと思う。

Blue Nude


今回展示に行ってマティスが亡くなったのが1954年だったということを知って、亡くなる2年前に出来上がった作品だったとわかった。

マティス展が開催されることを知ったのと同時期くらいに、満島ひかりちゃんが南仏を訪れていることを知った。そのとき彼女たちがマティスが晩年いたニースにも行っていて、彼の晩年の集大成だと自らも語っていた内装を手がけたロザリオ礼拝堂へも(おそらく)行っていたのをインスタのストーリーズにあげており、それは胸が高鳴った。投稿もあげてくれてたけど(そのときの文章も素敵だった)、今は削除しちゃったみたいでみれなかった。残念。でもあのとき見れてよかった。


旅の様子がすこし垣間見れる👇


マリーローランサン展に行ったときも、帰りに買ったのはマティスのポストカードだったり 笑
そんなこんなで、マティス熱がその頃よりは少し冷めた状態で、展示を観に行った。

やっぱり生の作品は圧倒的で、
彼のいのちの躍動がそこかしこに溢れていて
もう涙があふれてきて止まなかった

筆跡は、生きた軌跡
何重にも重ねられた絵の具
盛りだくさんの作品に胸がいっぱいになった

この展示を観に行くまであまりよくわかってなかったけど、展示を回っている際に聞いてみたら、父とマティス(の魂)は仲良しみたいで、父がマティスに惹かれた理由がわかった気がした。

この素描がなんともいえない


父はデザイン畑のひとで、私が小さい頃も色々絵を描いてくれたり、父の幼い頃の絵を見せてもらったりもしたけど、上の絵をみたとき、とても父を感じた。なんか似てる。

作品みながらいろいろやられたけど、
この作品には特に「うぅ、、」となった(言語表現不可 笑)



展示の最後に先述のヴァンス・ロザリオ礼拝堂用に作った作品やデッサンが展示されてて(「建物の設計や装飾、什器、祭服や典礼用品まで、すべてをマティスが担当したマティス芸術の粋を集めたもの」)、
最後にNHKの4Kの素晴らしい映像でロザリオ礼拝堂を見せてもらった(礼拝堂内は普段撮影禁止)のだが、
光のうつろいで礼拝堂の中が変化していく様がとても美しかった。私は冬の光が好きだけど、マティスもそうだったみたいでそれが嬉しかった。

晩年病に冒された体から生み出されていった作品たち。

まさに「運命によって私が選ばれた仕事」となった。「訪れる人の心が軽くなること、たとえ信者でなくても、精神が高揚し、思考が明晰になり、軽やかな気持ちになること」を目指した

マティスのこの言葉に胸打たれた。

年表の最後


ロザリオ礼拝堂が紹介された素敵な記事をみつけたので紹介。必ず訪れたいな


ポストカードで持ってた作品の実物、、感動。。



来年2月から国立新美術館で切り絵にスポットを当てた展示が始まるみたいなのでこちらもとても楽しみ。"Blue Nude" 実物みれるかしら🥹

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