モデルアカデミー時代。


モデルアカデミーでは、私が一番最年長だったはず。その時私は27歳位。
周りは12歳くらいから20歳前後の人たちばかりで、若くてお洒落に敏感な子達が集まっていた。
アカデミーは常に良い香りがしていて、レッスンの施設も教室は全部鏡張り。
講師の先生たちも厳しい先生もいたが、とにかくファッションモデルに本気でなろう!という熱心な指導に、何度も心が震え、そしてこんな素敵な場所でレッスンを受けれる事に心から感謝した。

「病気で寝たきりだった私が今こうしてここに立っていられる事。神様、ありがとう。」
本当に本当に、生きている事に感謝して、この環境に身を置ける事に感謝して、私は日々のレッスンに励んだ。

神経衰弱の病気で、普通の人よりは動けないけれど日中は休憩して、夜のレッスンに電車を乗り継いで遠くのアカデミーまで毎週通っては、一番最後まで練習室に残り、帰りの電車ではレッスンで教わった事を1つも無駄にしまいと、ノートにメモをしまくって、ヘロヘロになりながらも充実した日々を過ごした。

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