5弦ベースを買った話
YAMAHAのBBP35という5弦ベースを買った。
初めての5弦ベースなので、せっかくだしいろいろ書き残しておこうと思う。
5弦ベースは必要なのか?
4弦ベースは通常のチューニングの場合、1番低い音がE(ミ)だ。
ずっと4弦を弾いてきてEより低い音を出す必要のある曲はほとんどなかった。
あったとしても最低音がEより半音低いE♭であった。
半音低いだけなら、チューニングの段階で半音低いチューニングにすれば全然事足りる。
アニソンや女性ボーカルの曲をやるなら必須という話だけど、正直言うと必要性は別に感じていなかった。
以前欲しかったモデル
実は過去に二回、5弦ベースを買おうと思ったことがあった。
Mayones Jabba
一度目は7〜8年前だったと思う。
当時コスパの良いミドルクラスを使っていた私は、ハイエンドクラスのベースを欲していた。
ハイエンドメーカーってどんなのがあるのかを調べていたら、ポーランドのMayonesというメーカーが目についた。
日本人ではあまり使ってる人がいないようなメーカーが良いと思っていたので(誰しもそういう時期があるでしょう?)、Mayonesは正にドンピシャだった。
そして、ここがどうやら5弦ベースを得意としているようだったのでいつか手に入れるぞと思っていた。
しかし、あまりにも出回ってなさすぎて試奏すら出来ずにいつしか気持ちは冷めていってしまった…
Mike Lull M5V
ラブライブ!サンシャイン‼︎というアニメの挿入歌に「空も心も晴れるから」という曲がある。
この曲のベースの音があまりに良過ぎるので、誰が弾いているのか調べたら、どうやら小林修己さんと言う方が弾いているとのことだった。(ご本人がツイートしていたはずだが、現在は削除されてる模様)
そして後日小林さんのメインベースがMike LullというメーカーのM5Vというモデルであるということがわかり、同じモデルの物が欲しくなった。
しかし、これまたあまり出回っていなかった。
M5というよく似たタイプの物はあったのでそれを試奏させてもらったところ、正直値段相応とは思えなかったので諦めた。(モノは良かったが国産だったら半分の価格で買えそう)
YAMAHA BBP35
いつしか5弦を買うとしたらYAMAHAのBBP35かなと思うようになった。
世界のYAMAHAのフラッグシップモデルなのに、
値段も手頃だし、5弦をメインにする気はないから充分過ぎるだろうと思っていた。
※25万円くらいするから全然手頃ではないんだけど、たしか当時Mayonesが40万円台、Mike Lullに至っては60万円台で、現在では円安の影響もあってか1.5倍〜2倍くらいの値段になってるからそれに比べればってことね…
BBP35もまた品薄であった。
たまに入荷してもすぐに売れてしまう。
時々、デジマート(楽器店のECモール)で検索をかけては出てこないということを繰り返していた。
購入まで
ある日、いつものように検索をかけていると【予約】として、BBP35がいくつか並んでいた。
デジマートは普通、実店舗あるいは倉庫にあるもの(要はすぐに発送出来るもの)しか出ていないと思ったが、なるほど予約というパターンもあるのか。
店がYAMAHAにオーダーしているものが入荷し次第送ってくれるということだろう。
先ほど書いた通り、5弦の”必要性”は特に感じていなかったが、ちょうど「ベース楽しい期」でいろいろな曲を弾いていきたいと思っていたのに加え、「このまま一度も5弦を弾くことなく人生を終えていいのか?」という謎の使命感が芽生えていた。(ほんとに謎)
リセールバリューも高いだろうから「合わなければすぐ売れば良いや」というのもあった。
楽器の個体差
よく話題に上がるテーマに「ギターやベースに個体差はあるのか?(同じモデルでも音やなんかが個々に違うのではないかって話)」というのがあるが、個人的には「ある!」と思っているので、試奏せずに買うということは今まではしてこなかった。
しかし、試奏出来るまで待ってたらいつまでも手に入らないくらい品薄だということと、YAMAHAに対する圧倒的信頼感。
それで思い切って予約してみることにした。
6月に予約して、実際に届いたのが9月。
3ヶ月弱だった。
まあ割とすぐ来た方だろうか。
実際に弾いてみて
ここからは感想を交えながら書いていく。
ケース
実はエレキ楽器のハードケースは初めてだったので届いた瞬間「薄っ!」って思った。
それにしてもハードケースに入れてくれるあたりさすがフラッグシップモデルである。
見た目
BBP35はカラーが4種類(多分)あって、白いベースが欲しいな〜と思っていたのでヴィンテージホワイトというカラーにした。ほんとはもうちょっとパキッとした白だったら良かったけどまあそこまでこだわりないし問題なし。
ヘッドは大体ナチュラルカラーかマッチングヘッド(ボディとヘッドが同じ色)だと思っていたから、ヘッドが黒で驚いた。(かっこいい!)
弾き心地
実際弾いてみるとやはり4弦とはやはり結構違う。野球とソフトボールくらい違う。
ネックは薄くて幅広と言う感じ。
5弦ベースのデメリットとして余弦ミュートが難しいというのはよく聞くけど、たしかに4弦ベースの難しさをそのままブーストしたって感じ…
(4弦も「よげん」って読む時あるから余弦と紛らわしいよね)
5弦ベースの”4弦”が鳴らないって話もよく聞くけどそれはあまり感じなかった。
でも4弦ベースの4弦のような特別感(なんか特別感あるよね?)は失くなっている気がする。
弦間ピッチ(弦と弦の隙間)は狭いのでピックでは弾きやすいかも。
5弦のテンション感は緩くてあまり好きじゃないなーと思った。
音
音に関してはほんとびっくりするくらい良かった。
レビュー動画とかで聴くと、自分の好みより硬い音がしていることも多かったけど別にそんなこともなく、EQも全然いじらなくてもバランスの良い音が出る。
新品で買っても、いろんな人が試奏してるから意外と弦は…ってことも多いけど、予約で買ったから弦も全然使用感なくて気持ち良かった。
不満な点
正直不満な点はほとんど無いんだけど、あえて挙げるならジャックの位置が側面より正面にあった方が良かったな〜ってこと。
まあでもこれはほぼ言いがかりに近い個人的な好みだし、別に不満というレベルではないので…実質不満無し!
まとめ
もし今後、ベースを手放さなくてはいけなくなって、一本しか手元に残せなくなったとしたら、これを残すかも…と思わせてくれるだけの素晴らしい作りと音で、YAMAHAに対する信頼をより強固にする一本だった。
というわけで、長々と読んでいただきありがとうございました!
練習もがんばります!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?