青大将さん

クソど田舎にある実家で青大将を見たのは人生で2回
1度目は小学生の頃、母親が大声でこっち来たらあかん!!て部屋に籠ってた私に叫ぶので、そら、行くわな。
なんじゃなんぞやと家奥の風呂場の焚き口に行くと父と母がやんややんやとなにやらしており、父は火挟を持って床の下を覗き込んでいて、どうやら蛇がいるとの事。
いや、火挟やったらニョロニョロ伝ってくるんちゃうの?と、思いながら眺めてると、父がひょいと摘んで外に出したその青大将さんは、大きく長かったので、かなりの長命さんかな?
大人しく逃げてくれたので事なきを得た父母。
しかし、そもそも戸があるか無いか分からないほど開放的な家、入ってくるなと言う方が無理難題だよな、、、ぐらいぼろくそ古い家だったが、その後青大将さんを見ることはなく成年し私は家を出た。
2回目は先月、亡くなった母の長靴を履いて作業しようと勝手口の靴箱の下に押し込んである長靴をひょいと掴んだらなにやらにょろりと動くものが!!
蛇独特の網目模様の物体がニョロニョロと動いておった!!
あまりの驚きと恐怖で
ひぃえーっ
と、声にならない声をあげてのけぞり、目を離した隙に何処かへ消えてしまった、、、
2度目の青大将さんは、小蛇さんでまだ子どものようだった。
大人青大将さんだったらもう卒倒するよね、、、

泣きながら仏壇へ行き、ご先祖さまに、お護り頂いてるのは理解しましたが、共に暮らすことは叶いませんので責任を持って外に出るようお話しをお付けください!!
と、半ギレで懇願した。
おそらく靴箱の下に潜んでいるのだろうが動かす勇気はない。
木酢液を買って来て、勝手口内側に撒き、玄関を開けてふて寝をしに2階へ篭る。

蛇の寿命は分からないが、子か、孫だろうか。
お護り下さりながら、どうかもう二度と現れて下さるな、、、。
お願いします。
でも、害獣、害虫は食べてね。

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