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ネバーエンディング・ストーリー
アメリアという国がありました。
この国は世界で一番の大国です。
大統領の名前はヤバイデェ。
大統領もいますがこの国を実質に支配しているのは「ディープインパクト」と呼ばれる超富裕層の人達です。
アメリアのライバル国にロジアがあります。
両国は長年に渡って世界の覇権を争ってきました。
ウゴライナという小さな国がロジアの隣にあって
昔からロジアの属国になったり独立したり、
ようは結婚したり離婚したりを繰り返しながら
なんとか折り合いをつけて暮らしていました。
今は離婚(独立)しているけど親戚みたいなもんです。
ウゴライナは白海と呼ばれる海に面していて
そこにロジアは軍艦などを置く港を借りています。
ウゴライナの国土は作物の栽培に適していて麦などを大量に栽培していますが、国の経済はそれほど豊かではありません。
ディープインパクトの人達はウゴライナの豊かな土地に目をつけ、金銭的な支援をして、
YATOへの加入を勧めます。
YATOとはアメリアを中心に32国で形成された集団防衛機構で同盟国です。
YATOに入る、ということは親戚付き合いしていたロジアと完全に縁を切り、アメリア達の仲間になるということです。
そうなるとロジアは白海に借りてた港から軍艦を引き上げなければなりません。
それどころかロジアの替わりにアメリアが軍艦を置くようになる可能性も出てきます。
ロジアの国のすぐ隣に敵対しているアメリアの軍艦が来るようになる…
ロジアにとっては脅威です。
それだけは何としても阻止したいロジアはウゴライナのYATO加盟を力ずくで止めようと考えます。
でも武力行使するとアメリアが加勢に入ってくるかもしれません。
アメリアが加勢に入ったら本格的な争いになり第3次世界闘争に発展しかねないので
ロジアはアメリアの動向を注視しますが
アメリアは
「もしロジアとウゴライナが争いになっても
兵隊は派遣しない」
と宣言しました。
事実上のロジアとウゴライナの争いの黙認です。
アメリアは兵隊を派遣しない。
これを受けロジアはウゴライナに侵攻を開始します。
大国ロジアとウゴライナの争いは一方的になるかと思われたのですが、アメリアは兵隊は派遣しなくてもウゴライナに金銭的な援助をしたので争いは想像以上に長引くことになりました。
アメリアにとっては好都合です。
自国で作ってる武器は売れるしロジアは戦いで疲弊して国力が低下する。
戦いは長引いて欲しいのですが、長期間金銭的な援助をし続けるのはアメリアも大変です。
お金を出しすぎてアメリア国内からも不満の声が上がり始めます。
ついに
国会で新たなウゴライナ支援9兆円が否決されました。
でも、まだまだ争いを続けて欲しいディープインパクトの人達はジポンにお金を出させよう、と考えます。
ジポンは東方の島国で、首相のガンダ・ブンオウはディープインパクトの言いなりです。
なんでも言うことを聞きます。
ガンダをアメリアに呼び寄せ、ジポンに9兆円の支援を肩代わりさせることを約束させました。
これでアメリアは9兆円の支援ができます。
まだまだ戦いを続けさせることができます。
一方で9兆円の肩代わりを約束してしまったガンダは
「そんな大金、どう捻出しよう?」
と考えます。
ジポンにもそんな経済的余裕はありません。
「またゾーゼーすればいいか!」
ガンダの得意技はゾーゼーです。
簡単にお金が集まります。
最近はちょっとやり過ぎたので国民から不満の声が上がっています。
そこでゾーゼーを進化させた
ステルス・ゾーゼーを使うことにしました。
これなら国民にバレることはないでしょう。
さあ、ゾーゼーとステルス・ゾーゼー、
あらゆる手を使ってお金を集めなければなりません。
ジポンの行く末が心配です。
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