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自分の名前で生きるということ

『人が人を愛し、赦して、多様性を受け入れながらも個でいることが重要な今の時代』

これは、昨年の10月にタワレコの意見広告シリーズでのYUKIの言葉の一部です。

『多様性』、『ダイバーシティ』という言葉、どんな意図で使われてるのか分かりませんが、よく目にするようになりました。
今の時代、『多様性を見る』ことは簡単になったように思います。
インターネットで検索すれば、色々な結果が出てきます。
それらの全てが正しい情報でもないし、『多様性を知る』、『多様性を受け入れる』ということは簡単なことではないと思いますが。

『多様性』という言葉が溢れる今の時代で、それとは逆に『人の均一化』が進んでいると感じます。
ファミレスでは接客がマニュアル化しています。
注文や会計の時に少しも待っていないのに、『お待たせしました。』と言われるのにはビックリします。
目の前の人がどんな人で、どんな状況で、どんな感情か想像することもなく、マニュアル通りの発声をするだけ。
きっと、それは人がやらなければならない仕事ではないです。
だからこそ、機械を使ったオペレーションを実施している飲食店も出てきています。

でも、『あなた』を他の誰でもない『あなた』として接してくれる人がいたら、うれしいものだと思います。

そして、自分自身が、自分自身を『他の誰でもない自分である』と思えること。
そう思いながら生きること。
言い訳したり嘘をついたりせず、自分自身を生きること。

それは、案外難しいのかもしれません。


今日は家族から自分の名前をもらった日。
自分の名前で胸を張って生きられるよう。

最後に、冒頭でのYUKIの言葉の全文と、同じポスターに掲載されていた矢野顕子の言葉をかきます。

『人が人を愛し、赦して、多様性を受け入れながらも個でいることが重要な今の時代に、音楽はおいしいバナナのように栄養満点、涙がほろりと出てしまうような幸福を運びます。』
YUKI

『大事なことは何か。どうしたらそれを守り抜けるか。
音楽を聴きながら考えよう。
人のじゃなくって、自分の耳で聴くんだ。』
矢野顕子

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