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子供のスキル

「ザ・かつら」を使用し始めた頃
直接関わり合うのは4〜6歳児
当時女子の髪型はおカッパかロング
彼女達は人の髪型などさほど興味は無く
私はちょっと毛量の多い子くらいな認識で
特に卑屈になるでもなく上手く子供社会に
溶け込み楽しく過ごしていたと思う

さすがに小学校に上がり暫くすると
子供の洞察力のスキルも上がり
時折私の頭部を見て「おや?」と言う
顔を向けられることも増えてきた

ここで凄いと思うのは私の前でヒソヒソ
話をしたり、直接「それかつら?」
聞いてこなかった事だ。

もしかしたら私の親からの通達があり
先生からクラスメイトに
私の頭部については言及しないよう
お達しがあったのかもしれない
先生」がまだおっかなかった時代だ

とにかく陰では知らないが
私の頭部について誰もいじってくることはなく
私は「かつらなど被っておりませんが」
を貫き、髪型の話題が出たらタイミングよく
話題を変えるというスキルも上達
させていった。

暗黙の了解

何かを「隠す人
隠す人を「暴かず見守る人

まだ10歳にも満たないクラスメイトの
大人な対応に今でも感心するし
暖かな気持ちになる。

もし今当時の子供のクラスメイトに
逢えるとしたら、私は敬語になるだろう
そのくらいのリスペクトを感じている。





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