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ニコニコでは切り抜きは収益化できない…?

ホロライブの切り抜き収益化のガイドライン改定を受け、
じゃあこれでニコニコも行けるのでは?
ということで実際にやってみたのが上の記事だった。

今回はその続きであり、回答編のようなものである。


【語られないニコニコでの切り抜き収益化】

自分の調査能力の低さのせいなのかはわからないが、
ニコニコでのホロライブ切り抜き収益化については恐ろしいほどネット上で語られていないように思う。

正確にいうと収益化について語っているのは消費者側のみで、

「これで変な切り抜きが規制されるね」
「金儲けできるのはどうなの?」
「こんなもんニートしかできんやろ」

・・・などなど、多様な発言が飛びかっている。
そしてこれもYoutubeの話であって、ニコニコという単語すら出ない。

投稿者の発言は皆無だ。
いや、それもわかる。
そもそも切り抜きを良く思っていない人間だっているのだ。
黙して粛々と稼ぐのはおそらく正解だ。
(あるいはガチでニコニコがどうでもいいのか)

そして、割と何度も言うが、切り抜きは簡単ではない。
今やテロップも入れない動画ではどうにもならないので、
数分の動画作成に3時間もっていかれるなんてのはザラである。
20分の動画でフルテロップなんてしようものなら、
一日で終わらない可能性すらある。

毎日毎日何本も投稿しているチャンネルは、もはや仕事の域だ。


そういえばクラウドワークスにも切り抜きの仕事依頼が溢れている。
えーとなになに・・・?

【納品本数】
月20本〜30本の編集・納品ができる方を優遇します。

【 報酬 】
・切り抜き…2000円/本 ※サムネイル作成も含みます
・ショート動画…1000円/本
(手数料・税込でこちらがお支払いする金額です)

ある依頼

6万円で30本動画作らせようとしてるー!!(しかもサムネ作成込み)


まあそれはともかく、ニコニコで簡単に収益化できるのならそれは切り抜き師にとっては朗報である。
大手チャンネル以外の大半の人はろくに稼げていないのだ。 

・・・いや、集計はとってないが。


とにかく、ニコニコが救いのサイトになる可能性はある。

そう思って、自分は動いてみたのだが・・・?


【ニコニコの偉い人が言ってたし】

なぜニコニコが救いになるのか。
それは、Youtubeはそもそも収益化すら厳しい世界だが、
ニコニコ動画ならプレミアム会員になれば動画は上げ放題になるし、
収益を得るにあたって登録者数などのハードルがないからである。

さっそくニコニコのプレミアム会員になった自分だが、
ただ無謀に突撃したわけではなかった。

ニコニコの偉い人が言っていたから、今回行動に移したのである。

切り抜き動画は(中略)収益化機能をご利用頂いて差し支えありません。

偉い人

いやむしろこれ読んで出来ないと思わない方がおかしい。

偉い人が見事に切り抜きの収益化に言及しているのだ。

いけるいける!

しかしながら結果は・・・↓

そう、収益化は無理だった。

そして一週間以内に異議申し立てが可能ということでそれも行った。

内容としては、

ホロライブのガイドラインにも合致してるし、
そちらのお偉いさんが言ってたアレはなんだったん?

というものだ。

そして3日後、その返答が帰ってきた。


返答をかいつまんで言うと、

おまえの切り抜きは何の創作物でもなくただの転載だろ!
クリエイター奨励プログラムの条件見て出直せや!!

ということらしい。
ニコニコの偉い人が言っていたことについての返答はとくにないようだ。

そして、クリエイター奨励プログラムのページを素直に見に行くと、こんな記載がある。

第三者の著作物をそのまま転載したコンテンツや無音静止画配信など実態のないコンテンツなどについては、クリエイターの創作性が含まれないためスコア付与を見送らせていただくことがございます。
具体的には、以下のようなコンテンツがあります。

・第三者の著作物の全転載、もしくは一部を切り出して転載したもの
・上記に対して、切り貼りやテロップなど多少の編集を追加してはいるものの、元となる著作物の羅列、補足程度に留まるもの
・無音静止画配信などコンテンツとしての実態に乏しいもの
など

https://blog.nicovideo.jp/niconews/117081.html

なるほど。

こりゃあ・・・無理だな・・・。


切り抜き動画というのは、基本的に切り貼りとテロップである。
審査に通るレベルの手の込んだ編集となると、毎日やるのは厳しいだろう。
そして会話の切り抜きに過剰な編集なんてのは無粋だとも思う。

自分が作っているような基本テロップを入れただけの切り抜きは、
ニコニコでは収益化は不可能ということだ。

ニコニコに大手チャンネルが寄り付かないのには理由があったのだ・・・。


【ニコニコの偉い人が言ってたのに!?】

いやでもさあ!偉い人が言ってたじゃないか!

切り抜き動画は(中略)収益化機能をご利用頂いて差し支えありません。

偉い人

いや……? まさかこの(中略)って・・・!!?


そう、偉い人が言っていたことは間違ってはいないのだ。

切り抜き動画は、

誰でもできるしょぼい編集などではなく、新たな価値と呼ぶにふさわしい要素があったり、特集や解説のような情報的な価値が付加されたものなど、コンテンツにクリエイター独自の創作性が含まれているものであれば、

ニコニコ動画が提供するクリエイタープログラム等を活用した広告収益を含むいわゆる収益化機能をご利用頂いて差し支えありません

中略の意味

・・・こういうことである。


これが・・・ニコニコのやり方・・・!!

くそっ・・・! くそぉ・・・ッ!!


【いかがでしたか?^^】

見事に打ち砕かれたニコニコでの収益化であった。

やはりそううまくはいかない。

そもそも収益化できたとしても、プレミアム会員の料金分も稼げるかどうかというレベルだったのを忘れていた。

やはり素直にYoutubeで頑張る以外にないのだ。

それに、もしニコニコで簡単に収益化が出来たとしたら、
大手切り抜きチャンネルも入ってきてYoutubeと同じように数の力で押しつぶされていた可能性は十分にあるだろう。

いや、そもそもクリエイター奨励プログラムというのはニコニコの収益の一部を山分けするようなシステムだから、大量に流入したら一人一人の取り分が少なくなって結局は誰も救われなかったのかも・・・?

まあ、ダメだったのだから、考えるのも詮無いことだ。

結論を言えば、収益化はできるのだ。
ただし、並大抵の切り抜きではできない。
そしてYoutubeと同じく、ニコニコにだって審査はあるのだ。


今回、ニコニコ運営にしてやられたことで、また550円を徴収された。

はっきり言ってプレミアム会員状態のニコニコよりも、
Youtubeの一般会員の方が動画視聴は快適である。
そして自分がニコニコで見る動画の投稿者は、
大半がYoutubeにも投稿している。
つまり、その・・・。

と、とはいえ、ニコニコにはコメントのあたたかさがあって・・・
いや、これも人気動画だけだったか・・・。

・・・


ニコニコに、未来はあるのか―――




なんかちょっとネタを思いついたが、実行に移すかは別の話・・・。

~完~

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