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農業は化学

地域おこし協力隊ってご存じですか?
人口減少や高齢化などの進行の著しい地方において、地域外の人材を受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着をはかることで、地域力の維持・強化をはかっていくという総務省から出ている制度です。

東京でシェフをやっていたお店を後輩に託し、この制度を利用して兵庫県神河町でゆず農家をされている植木さんを訪ねてきました。

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農園を見せていただきながらいろんな話を聞かせていただきました。

ゆず農家の中には、なかなか改善されない農法が古くから残っている部分もあるそうです。
ゆずは皮や見た目で判断されることの多い果実なので、無農薬で作るのが難しいそうです。
黒い斑点がちょっとでもつくのを恐れ年8回もの農薬をまいているとか。
ゆずは隔年結果と呼ばれる、花や果実の量が多い成り年と、量の少ない不成り年を繰り返す果実で、不成り年はもちろん収穫量も少なくなるため収入がなくなるのですが、特に対策がなされていないとか。

そんな中、植木さんは、

「いずれは海外で売っていきたいのでオーガニックはスタンダード」
「黒い斑点、逆に気にしてるのは農家さんだけでしょう」
「安定収穫するなら収穫量を抑えながら取ればいいでしょう」
と概念に囚われない自由な農業。

「柚子のことは柚子に聞くのが一番!!」
「農業は化学、すべての事象はロジックがあって解決できる」

そういって柚子と真摯に向き合われていました。
これからも実験、検証を繰り返しながら、よりよいものを作りあげていくのでしょう!

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そういえば、最近上司からこんなこと言われました。
実験を検証に持っていくには、まず決めたことをやり続けないといけない。
やり続けないと検証のステージにすら立てない。
そして、この決めたことをやり続けるということが、意外とみんなができていない!と。

この先は自分との戦いですね 笑

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