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2024.05.19 モグラの新しい住処となった畑で今日も一仕事

家から畑まで2時間。畑の最寄り駅でバスから降り立ち、山々が見える景色の中で畑に向かう道まで向かうとき、いつも思う。あれ、私今呼吸した?
呼吸って常にしてると思うのだけど、パソコン作業が多い普段、多分呼吸がすごく浅くなっているし回数も少ない気がする。

浅呼吸はストレスや不安につながる。畑に行くと1週間の疲れが一気に吹っ飛ぶのだけど、植物の癒しやマイナスイオンが影響していると思っていた。でも、「深く呼吸をすること」も心を整えるものとして機能していたんだな。


人間の自然への関わり方に苛立ちと葛藤を覚え、涙が流れた

先週に引き続き穴を見つけた。手を伸ばすと、穴が奥までずっと続いているような感じだった。きっともぐらかな。

モグラの穴

先週、穴を埋めたはずなのに、埋めても埋めてもまた穴が開く。ついこの前まで穴はひとつもなかったのに。なんで急にモグラが増えたんだろう。暖かくなったから?ミミズが増えたから?先週まではミミズが増えたからモグラが増えたと思っていた。

でも、農園を運営している方に話を聞くと、近くの森林が伐採されていることが大きく関係しているっぽい。

最近農園の近くで森を伐採する工事?が始まったのだけど、そういう森伐採の工事が行われると、モグラが大量に発生するらしい。モグラが発生、というか、逃げてきているんだよね。新しい住処を探して。でも、逃げてきた先の畑でも、モグラが来ないような対策をされている。棒を指して、そこに空き缶をつけて、モグラに別の生き物の存在を感じさせて、来なくなさせる。

モグラの住処を奪っているのは人間なのに、モグラが新しい住処としてついに見つけ場所からもまた追い出される。私が好きなジブリ作品の「平成狸合戦ぽんぽこ」の構図とすごく似ている。涙が出てきた。

私の畑は無農薬(無肥料)の畑。モグラは私の畑を選んでくれている気がする。せっかく選んでくれた新しい住処。モグラの住処になって全部ミミズが食べられちゃったり、モグラが開けた通り道にネズミが入って育てている植物が全部やられちゃうのは困るけど、一部は共有したい。これからモグラとの関わり方もしっかり考えていきたいと思う。

初めて知った水の動きをつくる工夫

今回、水の動きをつくる方法を一つ学んだ。

私が借りている畑は、畑にあるものを活かして育てる方法が大事にされている。例えば、一般的に使われる化学肥料を入れるのではなく、畑にある雑草を刈って土にひき、有機肥料となるように土に還るのを待つ。食害が起きそうな時は、農薬は使わず、昆虫同士が牽制し合いそこでの食物連鎖も起きるように、野菜にとっての「天敵の天敵」がよってくるような植物を植える。水も、外からあげても良いけど、早朝に葉っぱにつく露「朝露」を活かしたり、近くに生えている雑草を刈って土に敷いて乾燥を防いだりしている。

そして今回、その雑草の敷き方にもコツがあることを知った。私は今まで、土が裸になっていなければ良いと、特に何も考えずに敷いていた。でも、植物によっては水がとても好む植物もいれば、乾燥を好む植物もいる。植物それぞれの特性に合わせて水の流れを考えながら草を敷いていくことが大事なんだそう。

これまでの草の敷き方。ナスは水が必要ということで、とりあえず他の植物よりも多く株の周りに草を敷いておけば良いと思っていたため、向きは特に気にしていなかった。

水を好む植物にとって良い草の敷き方(ナス等)

ナスのような生育に水分が必要となる植物は、水の流れがナスの方に行くように畝の向きに対して水平方向に敷く。

ナスの周り

水を好まず乾燥する環境を好む植物にとって良い草の敷き方(トマト等)

トマトのような乾燥する環境を好む植物は、水の流れがトマトに行きすぎないように、畝の向きに対して垂直に敷く。

トマトの周り

新たに畑にお出迎えしたもの

生姜

2週間前ぐらいにいただいた生姜。生姜として食べれそうだったけど、せっかく芽も出ていたし、どんなふうに育つのかみてみたいので、育ててみることに!里芋のように、30cmくらいの穴を掘って目が出ているのを上にして、土をかぶせる。株間は大体20cmくらいとったかな。

ゴーヤ

生長にネットが必要なゴーヤを、枯れ始めていた絹さやの間に植えてみた。


落花生/空芯菜

あとは、里芋の隣に落花生の種を3つほどと、空芯菜の横にモロヘイヤの種を植えてみた

育てている野菜たちの様子

生き物の生命活動の跡を発見

ナスは何者かに葉っぱを食べられていました。これぐらいだったら良いのだけど、これ以上食べらられると光合成できなくなるから程々にね〜!


収穫のサイン

じゃがいもの葉っぱの色が黄色に変わり始めた。「黄変」と言うらしく、《収穫のサイン》ですね!

ピーマン・ナスの摘蕾

ピーマン、なすに一つ目の蕾がついた!この蕾は、花が咲いてのちに実ができるのだけど、樹として生長できるようにするためには、一つ目の実に栄養が行きすぎないようにするのが大事。樹として生長すると、収量も上がるし、母数が多くなると、私と虫で分けてもお互い多分満足できるのでね!
ということで、一つ目の蕾は摘みました☺️

2株のピーマンと2株のナスの花を摘み取りました!
ピーマン

畑からのいただきもの

本日は、赤玉ねぎ、黄玉ねぎ、ラディッシュ、パセリ、よもぎを収穫しました!
赤玉ねぎ!なんと美しい色!!!

先週よりもパタパタと倒れていた玉ねぎ。収穫時期は6月と言われているのだけど、天候によって収穫時期って変わるし、同じ関東でも、神奈川という地域でも、本当に畑によって全然気候が違うので、一般的に言われている収穫時期にとらわれるのではなく、目の前の植物が示してくれているサインにも敏感になることが大事だなと最近感じますね。
倒れている中にも、もういいよ!と言ってくれているのもあれば、あと1週間おいた方がもっと美味しいかも!と語りかけてくれているものもある。というような気がする。最近、植物と対話をしている感じがあるんですよね。

先週よりもパタパタと倒れていた玉ねぎ!《収穫サイン》



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