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減圧症とはどのようなもので、どのように予防しますか?

減圧症

加圧による気圧増加によって身体の組織や体液に溶け込んでいた気体が、急激な減圧により気泡となり、血管を閉塞すること等により、減圧症と呼ばれる各種症状を引き起こす。減圧症の症状には、皮膚障害(かゆみ、痛み、発疹など)、関節痛(ベンズと呼ばれる四肢の関節痛やその周辺部の疼痛、運動機能障害)、呼吸器の症状(チョークスと呼ばれる頻呼吸、息切れ、前胸部痛、呼吸困難など)、中枢神経系障害(麻痺、知覚障害など)、内耳・前庭機能障害(めまい、平衡機能障害)などがあり、重症の場合はショックや死に至る。特に急激な減圧では、肺の膨張が起こり、空気塞栓症や肺の破裂が起こることもある。

酸素中毒

通常よりも酸素濃度が高い、もしくは酸素分圧が高いガスを呼吸することにより、引き起こされる中毒症状で、肺型酸素中毒と中枢神経型酸素中毒がある。肺型酸素中毒の症状としては、胸部の痛み、呼吸困難を生ずる。中枢神経型酸素中毒の症状としては、全身の痙攣や意識障害が生ずる。

窒素酔い

加圧により身体に溶け込んだ窒素が多くなることにより引き起こされる症状で、急性のアルコール中毒と類似している。集中力や判断力の低下が生ずるため、的確な判断ができないことが原因で重大な災害を発生させる危険がある。

高気圧作業とは、なんですか?

高圧室内業務

潜函工法等の圧気工法により、大気圧下を超える気圧下の作業室又はシャフトの内部で行う作業(トンネル工事、軟弱地盤や地下水を有する地盤の掘削工事等)潜水器を用い、かつ、空気圧縮機等による送気又はボンベからの給気を受けて、水中で行う業務(港湾整備工事、ダム・水道設備のメンテナンス、海域環境調査、海難救助等)

潜水業務

潜水器を用い、かつ、空気圧縮機等による送気又はボンベからの給気を受けて、水中で行う業務(港湾整備工事、ダム・水道設備のメンテナンス、海域環境調査、海難救助等)



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